こんにちは!
フラメンコギター池川です。
著書「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」の収録曲を1曲ずつ紹介するシリーズ、今回は ⑧「ブレリアス」です。
「burla」(あざけり)が語源といわれる、12拍子系の代表曲種。舞台の終わりにアーティスト全員がステージに立ち、ブレリアスのリズムでフィン・デ・フィエスタ(Fin de fiesta)が繰り広げられます。まさにフラメンコの醍醐味です。
「ブレリアだけは無理」という声をよく聞きますが、フラバンでは時計を使って12拍を見える化しました。
12拍は時計で理解する
時計をイメージしてください。1周で12拍(1コンパス)です。
基本は「12時から6時まで3拍が2つ、6時から12時まで2拍が3つ」。つまり3・3・2・2・2。この「途中でギアが変わる」感じこそ12拍子の正体で、文字で読むより時計の図を見るのが一番早い。フラバンにはアクセント位置の異なる3パターンの時計図を載せました。
12拍子系の曲種の後半は、ブレリアスのリズムになることが非常に多いんです。だからブレリアスのコンパスを覚えることは、ソレアやグアヒーラの後半を弾けるようになることでもあります。
A→B♭→A——たった2つのコードで王様の風格
基本コンパスは人差し指のダウン・ストロークがメイン。10拍目にラスゲアードを入れて締めます。コードはAとB♭の半音関係だけ。ミの旋法の緊張と解決が、12拍の中で何度も押し寄せます。
ジャマーダ(踊り手が歌を呼ぶ合図)はC→B→B♭→Aと半音で下りてくる進行。「2拍が6つ」のカウントに切り替わるので、ここでも時計のイメージが効きます。
かんたん/カッコいいの2バージョン方式はここでも健在。まずは「タン・タン・タン」のかんたん版で、12拍の景色に慣れてください。
模範演奏と解説はこちらの動画でどうぞ。
ギターの音を抜いた練習用音源はフラバン音源のページにまとめてあります。
次回は同じ12拍子でも雰囲気がガラッと変わる、陽気な「グアヒーラ」です。
※記事内の紙面画像は「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)より。
📖 フラバン収録曲 全曲解説シリーズ
- ① コーヒー・ルンバ
- ② ボラーレ
- ③ セビジャーナス
- ④ ファンダンゴス・デ・ウェルバ
- ⑤ タンゴス
- ⑥ タンゴ・デ・マラガ
- ⑦ ガロティン
- ⑧ ブレリアス(この記事)
- ⑨ グアヒーラ
- ⑩ ソレア
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この記事のテキスト『フラバン!』
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つづけて練習する(聴く・実況で知る)
- “THEフラメンコ”はこの曲|最初に知っておきたいブレリア
- 12拍子の王様ブレリアス——時計をイメージすれば怖くない|フラバン収録曲 全曲解説⑧(このページ)
- 「フィン・デ・フィエスタ」と「ブレリアス」って同じ?違う?
- 「これぞフラメンコ!」と感じさせるブレリアス合奏
- 【フラメンコ実況解説】カマロン・デ・ラ・イスラ「ブレリアス」
ブレリアス(ブレリア)とは?|「12拍の王様」を、聴く・叩く・弾く・歌うで知る に、聴く・叩く・弾く・歌うの入口をまとめています。
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