世界的ヒット曲「ボラーレ」がフラメンコになる瞬間|フラバン収録曲 全曲解説②

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

著書「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」の収録曲を1曲ずつ紹介するシリーズ、今回は ②「ボラーレ」です。

「ボラーレ」と聞いてピンとこなくても、メロディを聴けば「あ、CMのあの曲!」となるはず。イタリア歌曲「Nel blu dipinto di blu(青く塗られた青の中で)」を、ジプシー・キングスがスパニッシュ・アレンジでヒットさせた曲です。

フラバンでは第1章の2曲目。コーヒー・ルンバで覚えたルンバのコンパスが、そのまま使えます。

コーヒー・ルンバの次がボラーレである理由

フラバン紙面より:ボラーレ(SAMPLE)

この曲のコードはG7・C・F・Dm・Am・Em・E7、そしてFm。コーヒー・ルンバで覚えたコードと同じ押さえ方が多く登場するので、2曲目として無理なくステップアップできます。

そして注目してほしいのが曲の構成です。サビ歌→Bメロ→サビ歌→Aメロ→サビ歌ときて、後半に「スピーダ」が入ります。スピーダとは、踊り手がだんだん速度を上げて盛り上げるシーン。フラメンコのライブで観客が一番沸く、あの加速です。

つまりボラーレは、「知ってる曲」のままフラメンコ特有のドラマ展開を体験できる曲なんです。

スピーダ——「だんだん速く」を弾いてみよう

フラバン紙面より:ボラーレのコンパス(SAMPLE)

スピーダの進行はG7→Cの繰り返し。これを踊り手に合わせてだんだん速くしていきます。コードは簡単なのに、テンポを上げていくスリルは本物のフラメンコそのもの。

エンディングは「タン・タタン」のリズムでキメて終わります。人前で弾いたとき、一番拍手をもらえるところです(笑)

リズム自体はコーヒー・ルンバと共通なので、第1回で練習した8拍のコンパスがそのまま活きます。2曲セットで練習するのがおすすめです。

模範演奏と解説はこちらの動画でどうぞ。

ギターの音を抜いた練習用音源はフラバン音源のページにまとめてあります。

次回は第2章に入って、フラメンコ入門曲の代表「セビジャーナス」を紹介します。いよいよ本格的なフラメンコの曲種です!

※記事内の紙面画像は「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)より。

この記事のテキスト『フラバン!』

「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)。譜面が読めなくても弾けるオリジナルの「かんたん伴奏進行表」で全10曲を収録。全曲に模範演奏&解説動画とギター音無し音源つきなので、買ったその日から踊り手・歌い手と合わせる練習ができます。

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