陽気な12拍子・グアヒーラという選択肢|フラバン収録曲 全曲解説⑨

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

著書「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」の収録曲を1曲ずつ紹介するシリーズ、今回は ⑨「グアヒーラ」です。

グアヒーラは、スペイン発祥の民謡が中南米に渡り、再びスペインに戻って発達したと言われる曲種。アバニコ(扇)を使って踊られることが多く、陽気な恋や郷愁が歌われています。

ブレリアスと同じ12拍子なのに、まとう空気はカリブの風。12拍子の世界の広さを教えてくれる曲です。

親指のアポヤンドでベースを歌わせる

フラバン紙面より:グアヒーラ(SAMPLE)

構成は、カンテ・サリーダ→エスコビージャ1→歌振り→ファルセータ→エスコビージャ2→コロンビアーナスの歌振り→ハケ歌。後半はブレリアスのコンパスになります。前回覚えた12拍が、早速ここで再登場するわけです。

基本コンパスの主役は、親指のアポヤンド。12・3・6拍目のコードのベース音(ミ→ファ#→ソ#→ラ)を親指でしっかり歌わせます。ストロークだけじゃないフラメンコギターの表情が、この曲で一気に広がります。

キーはAメジャー。E7→Aの明るい響きが、扇の舞によく似合います。

単音メロディのエスコビージャに挑戦

フラバン紙面より:グアヒーラのコンパス(SAMPLE)

グアヒーラのエスコビージャは3パターン収録。パターン2では、2コンパスかけて単音のメロディを弾きます。ミ・ソ#・シ・レ・ド#…と上っていくラインは、弾いていて気持ちいいこと保証つき。

パターン3はアバニコを多用した「馬が駆けるイメージ」のリズム。タンゴ・デ・マラガで出てきた弾き方の応用で、シリーズを順番に進めてきた人ほど楽に弾けるはずです。

締めのコンパスはF→E7→A。エスコビージャの最後や歌振りの途中、ジャマーダなどあちこちで出てくる万能フレーズです。

模範演奏と解説はこちらの動画でどうぞ。

ギターの音を抜いた練習用音源はフラバン音源のページにまとめてあります。

次回はついに最終回。「フラメンコの母」ソレアです。

※記事内の紙面画像は「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)より。

この記事のテキスト『フラバン!』

「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)。譜面が読めなくても弾けるオリジナルの「かんたん伴奏進行表」で全10曲を収録。全曲に模範演奏&解説動画とギター音無し音源つきなので、買ったその日から踊り手・歌い手と合わせる練習ができます。

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