こんにちは!
フラメンコギター池川です。
著書「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」の収録曲を1曲ずつ紹介するシリーズ、今回は ⑩「ソレア」です。
「孤独」や「悲しみ」を意味するソレアは「フラメンコの母」と呼ばれ、フラメンコの中でも特に重く、深みのある曲種です。
フラバンの最後にこの曲を置いたのには理由があります。ここまでの9曲で覚えたことが、全部この1曲に流れ込んでくるからです。
ゆっくり始まり、ブレリアスへ駆け上がる
構成は、カンテ・サリーダ→歌振り→ファルセータ→エスコビージャ→ブレリアス部分の歌振り→ハケ歌。ゆっくりのテンポから始まり、最後はブレリアスの軽快なリズムへ変化する、ダイナミックな構成です。
重く深い前半と、解放される後半。この落差こそソレアの醍醐味で、踊り手の表現が最も試される曲種とも言われます。伴奏する側も、曲と一緒に感情の山を登っていく感覚があります。
コンパスは12拍。「3拍が2つ、2拍が3つ」——ブレリアスで覚えた時計のイメージがそのまま使えます。
グラネアード奏法——粒を揃えて感情を刻む
基本コンパスではグラネアード奏法を使います。人差し指を親指に、中指を人差し指に、薬指を中指に引っ掛けて構え、順に振り下ろす——「タラララ〜」と粒の揃った音が出る、ソレアの表情に欠かせない奏法です。
エスコビージャでは単音のメロディを親指のアポヤンドでしっかり弾きます。グアヒーラで練習したアポヤンドが、ここで活きてきます。
E→Fの半音関係、ミの旋法の極まった響き。10曲の旅の最後にこの深さを味わってもらえたら、著者としてこんなにうれしいことはありません。
模範演奏と解説はこちらの動画でどうぞ。
ギターの音を抜いた練習用音源はフラバン音源のページにまとめてあります。
全10曲、お付き合いありがとうございました! シリーズの目次と、ギター・バイレ・カンテそれぞれの入口ガイドは下のリンクからどうぞ。
※記事内の紙面画像は「フラバン!〜ゼロからはじめるフラメンコ伴奏ガイドブック」(池川寿一 著)より。
📖 フラバン収録曲 全曲解説シリーズ
- ① コーヒー・ルンバ
- ② ボラーレ
- ③ セビジャーナス
- ④ ファンダンゴス・デ・ウェルバ
- ⑤ タンゴス
- ⑥ タンゴ・デ・マラガ
- ⑦ ガロティン
- ⑧ ブレリアス
- ⑨ グアヒーラ
- ⑩ ソレア(この記事)
あなたに合った入口はこちら
この記事のテキスト『フラバン!』
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つづけて練習する(ギターで弾く)
- ソレアとは?
- ソレア 基本リズム1
- ソレア 締めのリズム
- ソレアの基本コンパス
- ソレアのカンテ・サリーダ〜歌振り
- ソレアのエスコビージャ1
- ソレアのエスコビージャ2
- ソレアのブレリアスの歌振り
- ソレアのハケ歌
- フラメンコの母・ソレア——最終回に置いた理由|フラバン収録曲 全曲解説⑩(このページ)
ソレアとは?|「フラメンコの母」を、聴く・叩く・弾く・歌うで知る に、聴く・叩く・弾く・歌うの入口をまとめています。
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