こんにちは!
フラメンコギター池川です。
体験レッスンで、こんな自己紹介をよく聞きます。
「若い頃、フォークギターをやってました。でも、もう30年も触っていなくて……」
この「でも」の後ろには、だいたい「今さら戻れるでしょうか?」という不安が隠れています。
先に答えを言うと、大丈夫です。30年ぶりでも、最初の3ヶ月で「そうそう、この感じ!」はかなり戻ってきます。
しかも、若い頃より面白くなる人も少なくありません。昔はコードを追うだけで精いっぱいだったのに、今は音色やリズムを味わう余裕があるからです。
1.指は、思っているより忘れていません
久しぶりに自転車へ乗ると、最初は少しフラついても、数分で体が思い出しますよね。
ギターもよく似ています。CやGのコード名を忘れていても、弦を押さえる指の形、右手で弦に触れる感覚、音が鳴ったときのうれしさは、体のどこかに残っています。
もちろん、初日は指先が少し痛かったり、昔ほど指が開かなかったりします。でも、それは「ゼロに戻った」のではなく、長い眠りから起きた直後のようなもの。
ぼくはこれを勝手に「指の寝起き」と呼んでいます(笑)
いきなり長時間練習する必要はありません。1日5分、開放弦を鳴らし、やさしいリズムをひとつ繰り返すだけで十分です。
2.30年前より、学び直しやすい環境があります
昔のギター練習は、教則本とカセット、あとは自分の記憶が頼りでした。
今はレッスンで習った手元を動画で見返せます。速度を落として確認できます。オンラインなら、自宅にギターを置いたまま学べます。
これは再開組にとって、とても大きな追い風です。
「先生の前ではできたのに、家に帰ると忘れた」が減るからです。昔の経験に、今の復習環境が加わる。実は、初めて習った頃より条件がいいんですね。
フラメンコは楽譜を読む力より、短い型を耳と体で覚えることが大切です。フォークギターで身につけたコード感覚やストローク経験も、ちゃんと武器になります。
3.3ヶ月は「昔の自分を追い越す準備期間」
再開するときは、昔弾けた曲をいきなり完璧に戻そうとしないのがコツです。
最初の1ヶ月は、ギターに毎日触る。2ヶ月目は、右手のリズムをひとつ覚える。3ヶ月目は、短い曲を人と一緒に弾いてみる。
この順番なら、速さを競わずに「音楽へ戻ってきた」という実感を作れます。
フォークギター経験者がフラメンコを始めると、最初に驚くのは右手です。ジャラーンと鳴るラスゲアード、手のひらで音を止める切れ味、コンパス(リズム)のうねり。
知っているギターなのに、知らない音が出る。その新鮮さが、再開を長続きさせてくれます。
ブランクは、遅れではありません。昔の経験と、これからの楽しみの間にある長い休符です。
休符の次には、また音を出せます。
「まだ弾けるかな」と気になったら、ギターを買い直す前でも大丈夫です。体験レッスンではギターをお貸ししています。まずは、眠っている指を5分だけ起こしてみましょう。

























