こんにちは!
フラメンコギター池川です。
先日、オンラインレッスンで生徒さんにこんな話をしました。
「伴奏ギタリストは、冷静と情熱の間で弾かないといけない」と。
言いながら自分でも「うまいこと言ったな」と思ったんですが(笑)、
これ、本当にそうなんです。
▼ 動画でも話しています
この記事のテーマに関連する内容を、YouTubeでも話しています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
踊り手が盛り上がっているとき、ギタリストは何をするか
フラメンコの本番は、感情が高まる瞬間があります。
踊り手がわーっと盛り上がって、テンションが最高潮になる瞬間。
そのとき、伴奏ギタリストはどうするか。
一緒に盛り上がる?
いえ、実はそれが「走り」の原因になります。
踊り手の感情に乗っかってギタリストも興奮してしまうと、テンポがどんどん前に進んでしまう。
「楽しかったけど走ってたね」という演奏の出来上がりです(笑)。
「一緒に走る」と「引っ張る」の違い
ぼくが師匠から教わったのは、踊り手が盛り上がっているとき、ギタリストはあえてコンパスをぐっと引っ張るという感覚です。
一緒に走るのではなく、綱引きのように踊り手のテンションに対して少し張り合う。
コンパス(リズムの枠)を崩さないまま、ギリギリのところで引っ張る。
すると不思議なことが起きます。踊り手のテンションと、ギタリストの引力がぶつかって、すごいエネルギーが生まれるんです。
「あ、この感じ!」ってなる瞬間、ありますよね。あれは、どちらかが一方的に走っているんじゃなくて、緊張感が生まれているときなんだと思います。
コンパスを「握る」感覚
伴奏ギタリストにとって一番大事なのは、コンパスを「握って」いることです。
踊り手やカンテ(歌)がどれだけ揺れても、自分はそこに居続ける。
これが「後ろから支える」という感覚で、踊り手にとっては「この人に任せて大丈夫だ」という安心感になる。
前から引っ張られる演奏は、踊り手にとってしんどい。「ついていくのが大変」になってしまう。
後ろから支えてくれる演奏だと、踊り手は自由に表現できる。
この違い、経験のある方にはわかると思います。
熱くなれ、でも冷静であれ
もちろん、ギタリストが完全に冷たかったらダメです(笑)。
感情もある、テンションも上がる、一緒に盛り上がりたい気持ちもある。
でも、そのテンションを一段引いたところで観察している自分もいる。
熱くなりながら冷静でいる——これがフラメンコの伴奏ギタリストの仕事だと、ぼくは思っています。
簡単ではないですが、これを意識するだけで演奏は変わります。
フラメンコギターを本気でやってみたいという方、まずぼくのメールセミナーを読んでみてください。全8通で、ぼくが本音でお伝えしています。
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