フラメンコ伴奏やろうよ!

 

情熱的なダンス、魂の叫びを表現するカンテ(歌)。その後ろで弾かれているのがフラメンコギターです。

花形であるダンスの後ろで支える、まさに「縁の下の力持ち」的な存在でもあります。

実は日本では、踊りを踊る人は多いのですが、それを伴奏できるギタリストがとにかく少ないんです。

踊りの人口に比べると、とにかく圧倒的に数が足りてないんですね。

ぼくは学生時代に、

「池川さん、世の中にはいろんなジャンルのギタリストがいますけど、ギターで飯が食えるのはフラメンコだけなんですよ」

という言葉をきっかけにぼくのギタリストとしての人生が始まりました。

ぼくがプロギタリストを目指した経緯はこちら

実際に伴奏をやってみると、

・音楽だけじゃなくて、踊りのことも知ることができる!
・テクニックがものすご〜く上達する!
・リズム感がよくなる!
・たくさんの仲間と出会える!

良いこと尽くしです。

「でも、実際にどうしたらいいの?」
「何から始めたらいいの?」

という方向けに、ラメンコ伴奏をはじめるための7つのステップをご紹介します。

これをきっかけにフラメンコ伴奏という世界に足を踏み入れて頂けたら嬉しいです(*^^*)

 

フラメンコ伴奏ってどうしたら弾けるようになるの?

 

それでは早速、フラメンコ伴奏に取り組むための「7つのステップ」をご紹介しますね。

それがこちら!

STEP1 どんな曲種があるのか知ろう!

STEP2 取り組む曲種を決めよう!

SETP3 曲種の構成を知ろう!

STEP4 基本コンパスを弾いてみよう!

STEP5 エスコビージャのコンパスを弾いてみよう!

STEP6 構成(パート)ごとに弾いてみよう!

STEP7 通して弾いてみよう!

一つずつ解説しますので、ぜひ肩の力を抜いて気楽に読み進めてみて下さい(*^^*)

 

STEP1 どんな曲種があるのか知ろう!

 

一口にフラメンコといっても、たくさんの曲の種類があります。

このことを「曲種(きょくしゅ)」だったり「ヌメロ」だったり「パロ」と言います。

3拍子系の曲種であれば、

・セビジャーナス
・ファンダンゴス・デ・ウェルバ

4拍子系の曲種であれば、

・ガロティン
・ティエント
・タンゴ・デ・マラガ

12拍子系の曲種であれば、

・アレグリアス
・ソレア
・ソレア・ポル・ブレリアス

などです。

これらはYoutubeで名前を検索するとたくさん動画が出てきますので、曲種名を見ただけで、どんなリズムでどんな曲調(明るいか暗いかなど)なのかをイメージが湧くようにしましょう

どんな曲種があるかについてはこちらを参考にしてみてください。

 

STEP2 取り組む曲種を決めよう!

「げげっ、こんなにたくさん曲種があるのに、何から手を付けたらいいの?」と思われるかも知れません^^;

そこで、次のステップは取り組む曲種を選ぼう!というものです。

ぼくのオススメは「3拍子系の曲種」「4拍子系の曲種」です。

なぜなら、「12拍子系の曲種」はリズムそのものが難しいため、ギターを弾くだけで手一杯となり、肝心の踊り手を見る余裕がなくなってしまうからです

伴奏する時は「手元を見ないで弾く」ことが最低条件ですので、比較的取り組みやすい3拍子系か4拍子系をオススメします(^^)

さらにこれらの曲種は、踊り手の練習生も初めの方に取り組む(と思われます)ので、練習してある程度弾けるようになったら踊り手と合わせることができちゃうんです。

せっかく練習したのに「わたし、その曲踊れません」と言われたら、もったいないですしね(^^;)


「ギター練習生が取り組みやすい曲」


「踊りの練習生が取り組みやすい曲」

これらのバランスで曲を選んでいきましょう。

 

STEP3 一般的な構成を知る

曲種にはそれぞれ「一般的な構成」というのがあります。

ポップスだったら、

イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏・・・エンディング

と大体決まってますよね。

ところが、フラメンコは構成が決まってるわけではないんです。

どういうことかと言うと、

フラメンコは基本的に即興の踊りのため、構成そのもののも変えることができちゃうんです!

またまた、ポップスを例にすると

「いきなりサビが来て、Aメロ、Bメロやったら間奏をメッチャ長くして、次はBメロから始めて…」

みたいな感じです。

これって、他のジャンルから来た人が「???」となってしまうポイントの一つなのですが、ご安心下さい!

とりあえずの「一般的な構成」というのがあるので、まずはこれを覚えちゃいましょう。

一般的な構成一覧はこちら

さらにフラメンコの舞台は、シーンごとに主役が入れ替わります

例えば、エスコビージャは踊り手が主役ですし、歌振りは歌い手が主役ですし、ファルセータはギタリストが主役です。

主役がその場面を先導するイメージですね。

フラメンコって踊りの印象があまりに強いので「踊り手が主役!」と思われがちですが、実はそんなことはなくて、歌い手、ギタリストにも見せ場があるという総合芸術なんです。

そのあたりもこちらを参考にしてみてくださいね(*^^*)

 

STEP3 基本コンパスを弾いてみよう!

ようやくギターを持ったら、最初にやることはこれ!

基本コンパスを弾けるようにしましょう!

コンパスとは「フラメンコ特有のリズム・パターン」のことです。

例えばセビジャーナスだったら、、

 

ガロティンだったら、、

という具合です。

ついつい「1曲覚えるまでは次の曲に行かないぞ!」となってしまいがちですが、フラメンコの場合は「はじめに1コンパスだけを一通り弾けるようにする!」というのをオススメします。

理由はいろいろあるのですが、もし1曲を1年かけて一生懸命取り組んだとしたら、、

その間、他の曲種はよくわからないままになってしまいます。

舞台を見ても、CDを聞いても、Youtube動画を見ても、何をしているのかよく分からないというのはもったいない

「見て何の曲か分かるようになる」ためにもまずは1コンパスを覚えることがオススメです。

ちなみに1コンパスであれば、楽譜にすればせいぜい2〜4小節程度

これをササッと10曲種覚えちゃってください。

できたら「曲種名を言われただけで、サッと弾けるようなる」までです。

ギターを持って最初に取り組むことはこれ!

迷わず、ぜひ!です(*^^*)

基本コンパスについてはこちらにまとめましたので参考にしてみてください(*^^*)

 

STEP4 エスコビージャのコンパスを弾けるようにする

フラメンコダンスと言えば、あの激しい足技です。

足技のことをサパテアードと言い、サパテアードがメインのシーンをエスコビージャと言います。

STEP3で基本的なコンパスを身につけたら、エスコビージャのコンパスを弾けるようにしましょう。

つまり、ギターを持って最初に取り組むことは、

「基本的なコンパス」「エスコビージャのコンパス」の2つということですね。

基本的なコンパスと比べてみて下さい。

エスコビージャのコンパスは、ボリュームも多め、音数も多め、です。

それもそのはず。

あの踊り手の出す力強い足技を支えるためには、ラスゲアード(かき鳴らし)奏法ゴルペ(打撃)奏法などを使って盛り上げる必要があるからです。

このあたりから、だんだんとフラメンコらしくなってくることを実感できると思いますよ〜。

エスコビージャのコンパスについてはこちらからご覧ください(*^^*)

 

STEP5 構成(パート)ごとに弾けるようにする

STEP2で「曲の構成を知る」ご紹介しましたが、今度は構成をパートごとに弾けるようにしましょう。

例えば、、

・カンテ・サリーダ
・歌振り
・ファルセータ
・エスコビージャ
・エンディング

といった感じです。

カンテ・サリーダや歌振りといった歌がメインのパートは、コード進行を覚える必要があります。
ほぼスタンダードな歌のコード進行は決まっているので、丸覚えしちゃいましょう!

エスコビージャは、リズム・パターンを増やす必要があります。
同じリズムだけでもいいのですが、バリエーションが増えたほうが、踊り手も気分が盛り上がります(*^^*)

ファルセータは、ぼくたちギタリストがメインのパートで、腕の見せ所でもあります。

「自分のギターで踊りが踊ってくれている!」と実感できますよー(*^^*)

パートごとの解説はこちらにまとめましたのでご覧ください。

 

STEP6 通して弾けるようにする

いよいよ最後のステップ!

パートごとに覚えたら、最後は繋げて弾いてみましょう!

フラメンコの曲って、1曲7分とか10分とか、長くて15〜20分とか、普通の曲に比べたらメッチャ長いんです。

伴奏し始めの頃は、弾いてるうちに「あれ?今自分はどこを弾いてるんだっけ?」と迷子になってしまいがちです、、、(^^;)

慣れてくるまでは、構成表を書いて、手元のギターと見比べながら伴奏することをおすすめします。

 

一人で弾けるようになったら踊り手と合わせてみよう!

 

教材で練習して、ある程度弾けるようになったら終わり!\(^o^)/

ということはありません…(^^;)

やはり伴奏というのは、生の踊り手や歌い手と合わせてはじめて意味があります。

車の運転でも、教習所だけで練習するのではなく、実際に路上に出て運転しますよね。

そんなイメージです。

※車の運転もフラメンコもくれぐれも事故には気をつけましょう…。

コツは「完璧に弾けるようになってから合わせる」のではなく、「ある程度でもいいので弾けるようになったら合わせる」こと!

完璧に弾けるようなる、ということはありえません。

あまり完璧にこだわりすぎてしまうと、いつまで経っても、踊り手と合わせる機会を逸してしまいますので、勇気を出して、一歩を踏み出してください。

 

練習してくれる踊り手がいる場合

 

もし、お知り合いにフラメンコ練習生がいましたら、ぜひ伴奏させてもらうようお願いしちゃいましょう!

大抵の練習生は「セビジャーナス」という入門曲は踊れるはずですので、まずはこの曲から合わせてみましょう。

セビジャーナスについてはこちら

 

その次の曲となると、各教室によって様々です。

まずはその方が踊れる曲種を教えてもらってください。

そしたら早速「STEP3〜7」までを繰り返して練習してみましょう!

自主練と実践を繰り返すうちに、次第に伴奏に慣れてきますよー!(*^^*)

 

練習してくれる踊り手がいない場合は?

 

とは言っても、「周りに踊り手がいないよー」という方の方が多いと思います。

そんな方にオススメの方法があります。

全国にはフラメンコ教室がありますので、「(地域名) フラメンコ教室」などで検索してコンタクトを取ってみるというものです。

普段はCDだったり、先生の口三味線で踊っている生徒さんがほとんどですので、ギタリストが来たら喜んでくれますよ!

例えば、セビジャーナスのクラスであれば、弾く方も踊る方も敷居が低いので、まずはこの曲が弾けるようになったら、

「ギターの練習生で、セビジャーナスを弾けるようになったのでよかったら伴奏させて頂けませんか?」

とぜひコンタクトを取ってみてください。

それでも、どうしても見つからない場合。

そしたら教材に合わせて弾けるようにしましょう。

オススメは「フラメンコ舞踊伴奏マスターDVD」の模範演奏です。

「教材だけだと不安」と思われるかもしれませんが、何もやらないよりはやったほうがマシです!

いつか踊り手と合わせる日を楽しみに、自主練習しておきましょう(*^^*)

【質問】教材での練習を続けても大丈夫!?

 

まとめ

 

フラメンコ伴奏を始めるための7つのステップをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

最後に教材での練習の仕方もご紹介しましたが、やっぱり何と言っても実際に踊り手と合わせるのが一番!です。

定期的にフラメンコ伴奏勉強会を開催してるので、ぜひ気軽に参加してくださいねー!

 

千里の道も1曲から!

一緒に楽しんでいきましょうー!

by フラメンコギタリスト池川寿一

 

 

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ではまたー!

 

 

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