フラメンコギターとクラシックギター、9つの違い——買う前に知らないと後悔する話

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

「家にクラシックギターがあるんですが、それで始められますか?」

体験レッスンで、とてもよく聞かれる質問です。

先に答えを言うと、始められます。手持ちのギターでまったく問題ありません

ただ。

フラメンコギターとクラシックギターは、見た目そっくりなのに中身はけっこう別物です。

違いを知らないまま「そろそろいい楽器を」と買いに行くと、後悔することがあります。

今日は10年教えてきたぼくが、9つの違いを一気に整理します。

この記事の目次

楽器の構造の違い——見た目そっくり、中身は別物(違い1〜4)

違い1: 木材。

クラシックギターの側面と裏板は、ローズウッドなど重めの木が主流。フラメンコギターは伝統的にシープレス(イトスギ)という軽い木を使います。あの乾いた明るい音は、この木から生まれます。

違い2: 重さと厚み。

フラメンコギターはボディが薄くて軽い。持ち比べると「あれ、軽っ」と声が出ます(笑)

違い3: 弦高(弦と指板のすき間)。

フラメンコギターは弦がぐっと低めに設定されています。速いフレーズが弾きやすく、代わりに少しビリつきやすい。あのビリッとした感じも「フラメンコの音」の一部なんです。

違い4: ゴルペ板。

ボディ表面に貼ってある透明や白の保護板です。フラメンコではボディを指で叩く奏法(ゴルペ)があるので、この板がないとギターに穴があきます。本当にあきます。

音と奏法の違い——「歌って踊れる楽器」になっている(違い5〜7)

違い5: 音の性格。

クラシックギターは音がふわーっと豊かに伸びる。フラメンコギターは立ち上がりが鋭く、スパッと切れる。教会の残響と、手拍子の歯切れよさ、くらい性格が違います。

違い6: 奏法のレパートリー。

ラスゲアード(指を開いてかき鳴らす)、ゴルペ(ボディを叩く)など、フラメンコには打楽器みたいな奏法がたくさんあります。ギター1本で伴奏とリズム隊を兼ねるからです。

違い7: 構え方。

クラシックは足台を使って構えるのが正式。フラメンコは脚を組んで、ギターを立て気味に構えます。かき鳴らす右手が動かしやすい構えです。

最初の1本はどう選ぶ?——結論、まだ買わなくていい(違い8〜9)

違い8: 役割。

クラシックギターは「独奏の主役」として進化した楽器。フラメンコギターは「歌と踊りを支える伴奏者」として進化した楽器です。この役割の違いが、上の7つ全部の理由になっています。

違い9: 選び方。

クラシックギターは楽譜が弾ければ試奏できますが、フラメンコギターの良し悪しはラスゲアードやゴルペをして初めてわかります。つまり始める前に買うのが一番危ないんです。

ぼくのおすすめの順番はこうです。

まず手持ちのギター(クラシックでもOK)で始める。

数ヶ月弾いて、フラメンコの音の好みが自分の中にできてから、先生と相談して選ぶ。

実際、ぼくの生徒さんの多くはクラシックギターでスタートして、あとからフラメンコギターに移っています。それでまったく遠回りになっていません。

まとめ——違いを知ってから、いい買い物を

フラメンコギターとクラシックギターは、木材・重さ・弦高・ゴルペ板・音・奏法・構え・役割・選び方の9つが違う。

でも、始めるのは手持ちのギターで大丈夫。

「買ってから知る」と後悔しますが、「知ってから買う」と最高の相棒に出会えます。

楽器選びの相談も含めて、まずは体験レッスンでお待ちしています。手ぶらで来ても、ギターをお貸ししますよ。

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