こんにちは!
フラメンコギター池川です。
「この歳からじゃ、遅いですよね……?」
体験レッスンの申込みフォームの備考欄に、この一言が書いてあることがよくあります。
60歳の方。65歳の方。ときには70代の方も。
みなさん、申込みボタンを押すまでにずいぶん悩まれたんだろうなあ、と文面から伝わってきます。
なので今日は、はっきり書きます。
60歳は、フラメンコギターを始めるのに一番いい歳です。
気休めではなく、10年教えてきた実感として。その理由をお話しします。
この記事の目次
ぼくの教室の年齢分布、公開します

まず、事実から。
ぼくの教室の生徒さんの中心は、50代〜70代です。
20代・30代のほうが少数派。60代で始めた方は、めずらしくもなんともありません。
「教室に行ったら若い人ばかりで浮くんじゃないか」という心配は、フラメンコギターに関しては完全に杞憂です。
どうしてこの年代が多いのか。
子育てや仕事がひと段落して、「ずっとやりたかったこと」にようやく手が伸びる時期だからです。
つまり60歳のあなたは、遅れているどころか、いちばん層の厚い「多数派」として始められるということです。
大人が子どもより有利な3つのこと

「でも、若い人のほうが覚えが早いでしょう?」
半分は本当です。指の動きだけなら、若い人のほうが速く慣れます。
でも、大人には子どもにない武器が3つあります。
1つ目は、聴いてきた音楽の量。
60年分の「耳の貯金」があるので、リズムや雰囲気をつかむのが速い。フラメンコは耳で覚える音楽なので、これが効きます。
2つ目は、練習時間を自分で決められること。
子どもは宿題や部活の合間に練習しますが、大人は生活に合わせて「毎朝コーヒーの後に15分」と自分で設計できます。上達は才能より、この「続く仕組み」で決まります。
3つ目は、「楽しむため」に弾けること。
コンクールも受験もない。誰とも競争しなくていい。この気楽さが、実はいちばんの上達の近道なんです。
60代で始めた生徒さんの、1年後

ぼくの教室に、62歳で始めた女性の生徒さんがいます。
楽器はまったくの未経験。「指が動くうちに、憧れだったフラメンコを」と体験レッスンに来られました。
最初の3ヶ月は、右手のラスゲアード(かき鳴らし)だけをコツコツ。
半年でセビジャーナスの1番が弾けるようになり、1年後には教室の練習会に参加して、踊り手さんと一緒に音を鳴らしていました。
終わったあとの一言が忘れられません。
「60年生きてきて、いちばん緊張して、いちばん楽しかった」
この方が特別な才能の持ち主だったかというと、そんなことはありません。
やったことは「週2〜3回、15分の練習を続けた」。それだけです。
まとめ——「遅い」と思っている今日が、一番若い日です
教室の中心は50〜70代。だから浮きません。
大人には耳の貯金・続けられる生活設計・競争のない気楽さという3つの武器がある。
そして62歳スタートの生徒さんは、1年で踊り手さんと共演しました。
「この歳からじゃ遅い」と思っているあなたへ。
この先の人生で、今日がいちばん若い日です。
まずは体験レッスンで、最初の一音を鳴らしてみませんか。
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