こんにちは!
フラメンコギター池川です。
指が痛い。これは、ギターをやめる理由の定番中の定番です。
でも、もしその痛みに「終わりの日」があると分かっていたら、やめる人はぐっと減ると思いませんか。
ギターを始めた人
池川ぼくは6歳でフラメンコギターを始めて、ギター歴は40年以上。教室でたくさんの生徒さんの「最初の1か月」を、いちばん近くで見てきました。
今日は、指の痛みの正体から、痛みを半分にする実験、やってはいけない我慢の見分け方まで、痛い時期の乗り越え方をまとめてお話しします。
▼ 動画でも話しています
痛い時期にいつでも見返せるよう、1本にまとめました。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
痛みの正体と「終わりの日」

先に結論をお伝えします。指先の痛みは、下手だからでも、向いていないからでもありません。ギターを弾く人が全員通る道です。プロも、みんな通ってきた道です。もちろん、ぼくもです。
痛みの正体は、弦を押さえる指先の皮膚が、まだ準備できていないこと。それだけです。
筋トレを始めた次の日、筋肉痛になりますよね。でもそれは体が壊れたのではなく、強くなる準備を始めた合図。指先も同じです。毎日弦に触っていると、皮膚は少しずつ硬く丈夫になっていきます。
- 1週間で「あれ、ちょっとマシかも」
- 2〜3週間で「痛いけど、ちょっと弾ける」
- 1か月で「そういえば、痛くないかも」
だいたい、このペースで進みます。逆に言うと、痛みを理由にやめてしまうのは、筋肉痛の翌日に筋トレを一生やめるのと同じ。いちばんもったいないタイミングなんです。
指先は、1か月で育つ(毎日少しずつ触った場合の目安です)。ゴールの見えない我慢と、「あと1か月」の我慢は、まったく違います。
実は、押さえすぎている|「力半分の実験」

もうひとつ、大切なことがあります。初心者のほとんどが、必要以上に強く押さえすぎています。
とくにフラメンコギターやクラシックギターのナイロン弦は、アコースティックギターの鉄の弦よりずっと柔らかく、音が出るギリギリの力で十分なんです。
そこで、今日いちばんやってほしい実験があります。
- いつものコードを、いつもの半分の力で押さえてみる
- たぶん音がビビったり、かすれたりします。それでOK
- そこから少しずつ、少しずつ力を足していく
- きれいに鳴った瞬間の力が、あなたに必要な力です
ギターを始めた人やってみると、ほとんどの人がこう驚きます。強く握るクセは、頭で分かってもなかなか直りません。でも一度この軽さを体で感じると、体が覚えます。痛みが減るだけでなく、指の動きも速くなる。一石二鳥です。
痛い時期を上手に乗り切る3つの工夫

1 短く分ける
30分続けて弾くより、10分を3回に分ける。皮膚への負担が減るだけでなく、上達の面でも分けたほうが効率がいいと言われています。脳は、休憩中に動きを整理してくれるんです。
2 練習の最初に「力半分の実験」
準備運動のように、毎回の練習の最初にやってみてください。
3 楽器を疑う
弦が指板から高く浮いているギターは、誰が弾いても余計な力が必要で痛いです。これはあなたのせいではなく、調整の問題。とくに安いギターや古いギターに多いので、心当たりがあれば楽器屋さんで弦の高さを見てもらってください。数千円くらいの調整で、世界が変わることがあります。
おまけ 練習はお風呂の前に
お風呂上がりは皮膚がふやけて柔らかくなっているので、いちばん痛みを感じやすいんです。
注意してほしい痛みの見分け方

最後に、ひとつだけ注意してほしい痛みがあります。
指先の皮膚がヒリヒリするのは、育っている証拠。心配いりません。
でも、指の関節が痛い、手首がしびれる、腕まで痛みが走る。この場合は話が別です。皮膚ではなく、フォームや使い方から来る痛みなので、我慢して弾き続けると悪化します。すぐに休んでください。数日休んでも続くようなら、お医者さんへ。
頑張って弾き続けるのが正解なのは、指先の皮だけ。関節や手首は、休むのが正解です。
よくある質問
Q テープなどで指を保護してもいい?
気持ちは分かりますが、おすすめしません。痛くない代わりに皮膚が育たず、1か月の道のりが3か月、半年と伸びてしまいます。どうしても痛いときは、保護するより弾く時間を短くして調節しましょう。
Q 皮がむけてしまいました
失敗ではありません。育つ途中でよくあることです。ぼくも子どものころ、皮がむけて痛いことがありました。むけた直後は1〜2日休み、治ってきたら短い時間から再開しましょう。
Q 水ぶくれができました
一度にやりすぎのサインです。つぶさずに治るまで休み、再開したら1回の練習時間を半分に。毎日10分の人は水ぶくれになりにくく、週末に2時間まとめてやる人がなりやすいんです。
Q 1か月たっても痛いのは、おかしい?
練習の頻度によっては、もう少しかかります。週1回しか弾かない場合は、2〜3か月かかるのも普通です。毎日触るほど、ゴールは早く来ます。
今日のまとめ
- □ 指先の痛みは全員が通る道。ゴールはだいたい1か月後
- □ 力は半分でいい。「力半分の実験」で軽さを体に教える
- □ 短く分けて、楽器も疑う
- □ 関節・手首・腕の痛みだけは、休むのが正解
指先は1か月で育ちます。やめるかどうか決めるのは、育ってからでも遅くありません。
この記事の内容を、もっと深く
ぼくの教材で、続きを練習してみませんか
どれも買い切り。動画と楽譜(PDF)が、購入後すぐにメールで届きます。
VIVAフラメンコ音楽教室
先生と一緒に、音を鳴らしてみませんか
体験レッスンは30分・3,300円。楽譜が読めなくても、楽器がなくても大丈夫です。教室でも、オンラインでも受けられます。



























