こんにちは!
フラメンコギター池川です。
先生の後ろでは踊れるのに、一人になると、振付がふっと消える。
それは記憶力の問題ではありません。「見て真似る」と「自分で思い出す」は、別の練習なんです。
踊りを習っている人
池川今日は、一人になると振付が消える理由と、自分で思い出せるようになる20秒の練習をお話しします。
▼ 動画でも話しています
伴奏者の席から見えていることをもとに、思い出す練習の手順をお話しします。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
なぜ、一人になると消えるのか

伴奏していると、面白い瞬間があります。先生が踊るのをやめて、生徒さんだけで踊る場面。そこで、止まる人と、続けられる人がはっきり分かれます。
止まる人は、先生の動きを見て、0.5秒遅れて真似している状態です。続けられる人は、次の動きを自分の中から出しています。見て真似している間は、頭の中に振付が入っていなくても踊れてしまいます。だからレッスンではできるのに、見る相手がいなくなった瞬間、出てこないんです。
ナビを見ながら運転しているのと同じです。何度通っても、ナビを消したら道が分からない。自分で思い出す練習をしないと、道は覚えられません。
手順1・2:区切りに名前をつけて、見たら止める

手順1は、振付を区切りごとに分けて、名前をつけること。「歌の頭から」「ファルセータの頭」「最初の回るところ」「足が入るところ」など、自分に分かれば大丈夫です。かっこいい専門用語はいりません。名前があると、頭の中に入り口ができます。入り口があれば、そこから思い出せます。
手順2は、レッスン動画があれば、区切り1つ分だけ見て、止めること。全部見てはいけません。見続けている限り、見て真似する練習のままです。
手順3・4:音を消して20秒、思い出す

これが今日の核心です。動画を止めたら、音も消して、その区切りを自分の体だけで動いてみます。20〜30秒で大丈夫。思い出せなければ、それがまだ入っていなかった場所です。悪いことではありません。見つかったことが収穫です。
もう一度動画を見て、止めて、また20秒。これを繰り返すと、見なくても出てくる区切りが、ひとつずつ増えていきます。区切りがいくつか思い出せたら、手順4として、音を入れてつないでみます。ここで初めて、音楽と一緒に。
踊りを習っている人
池川手順5:翌日は「入り口だけ」確認する

手順5は、翌日に入り口だけ確認すること。全部通す必要はありません。「最初の回るところは?」と入り口の名前を言って、最初の動きが出てくるか。出てくれば、残っています。出てこなければ、そこだけもう一度20秒。
つまずきやすいのは、次の3つです。
- 動画を止めずに、最後まで見てしまう
- 思い出せなかったとき、すぐに動画を見直してしまう(10秒だけ粘ると、出てきた動きは消えにくいです)
- 翌日の確認を飛ばす
教室の撮影が禁止のときは、レッスンの直後に、区切りの名前だけメモしてください。動画がなくても、入り口の名前から思い出せます。区切りの分け方は、必ず先生に確認してくださいね。ぼくがお伝えできるのは、「見る」と「思い出す」を分けると一人でも消えにくくなる、という練習の形までです。
舞台で振付が消えたときのために、「ここで戻る」という場所を、先生や仲間と事前に決めておくと安心です。伴奏者としても、戻る場所が決まっている踊り手さんは、とても助かります。
今日、20秒でやること
- □ いちばん好きな区切りに、名前をつけた
- □ 動画を止めて、音を消して、20秒動いてみた
- □ 思い出せなかった所を、メモした
- □ 明日は、入り口の名前だけ確認すると決めた
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