こんにちは!
フラメンコギター池川です。
足を入れると腕が止まる。腕を意識すると、今度は足が乱れる。
そんな悩みは、「センスがないから」ではなく、一度に全部やろうとしているだけかもしれません。
踊りを習っている人
池川今日は、足と腕を「分ける順番」を、伴奏者の席から見えていることをもとにお話しします。
▼ 動画でも話しています
伴奏者の席から見えていることと、分けて練習するコツをお話ししています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
人は、新しいことを2つ同時に覚えるのが苦手

伴奏していると、「あ、今頭がいっぱいだな」という瞬間が、音で分かります。足の音が急に小さくなったり大きくなったり、力んでいる感じがしたり、体がぐっと固まっていたり。そんなとき、たいてい腕に意識がいっています。
人間は、新しいことを2つ同時に覚えるのが苦手です。車の運転を思い出してみてください。最初は、ハンドルとアクセルとミラーを同時には見られなかったはず。でも今は、無意識にできますよね。足も腕も、最初は意識しないとできないこと。意識しないとできないことを2つ重ねれば、崩れて当たり前です。
片方を、意識しなくてもできる状態にしてから、重ねる。これが順番です。
順番1・2:足だけ、次に腕だけ

まず、振付の中から崩れる場所を1つだけ選びます。8拍とか、1コンパスとか、「ここ」と言える場所です。その部分を、足だけで踊ります。腕は下ろしたままか、腰に手を添えたままでOK。足の順番が、何も考えなくても出てくるまで続けます。
それができたら、今度は腕だけ。足は止めたまま、腕の道筋だけをなぞってみます。ここまでで練習の半分以上です。地味ですが、ここを飛ばすと、いつまでも「同時にやると崩れる」が続きます。
踊りを習っている人
池川順番3:ゆっくり合わせる、音源は最後

足と腕をゆっくり合わせます。ここで大事なのは、音楽のテンポでやらないこと。まず音なしで、自分の口で「タンタンタン」と言いながら、半分くらいの速さで。伴奏していて思うのは、崩れるときは、最初から本番のテンポで合わせようとしていることが多いです。
ゆっくりなら合うのに、速いから崩れるのなら、ゆっくりから詰めればいい。合ったら少しずつ速く。音源を入れるのは最後です。
順番4:細かい所は、合ってから1つずつ

視線、手首、指先、表情。こうした細かい所は、足と腕が合ってから、1つずつ足していきます。全部一気に直そうとすると、また崩れます。今週は視線だけ、来週は手首だけ。それで十分です。
そして、いちばん大事なこと。どこから分けるかは、必ず先生に確認してください。振付によっては、腕が先ということもあります。ぼくがお伝えできるのは、「分けると崩れにくくなる」という順番の考え方までです。「ここを足だけ、腕だけで練習してもいいですか」と聞くだけで、練習の質が変わります。
家で足の音が出せないときは、床をなでるように小さく動かして、順番だけ練習しても大丈夫です。音は、教室やスタジオで出せばいいんです。先生が「同時に」と言うレッスン中は先生の指示を優先して、分けるのは家での復習のとき、と考えるのがおすすめです。
次の練習で確かめること
- □ 崩れる8拍、または1コンパスを1か所だけ選んだ
- □ 足だけで10回踊って、考えなくても出てくるか確かめた
- □ 音なしで、半分の速さで合わせた
- □ 分け方を、先生に確認する予定を立てた
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