カンテを習ってみたいけど楽譜もスペイン語も不安|何から始める?「耳」から入る5つの順番

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

最近、カンテを習ってみたいという声が増えてきました。

でも、楽譜もない、スペイン語も分からない。何から始めればいいのでしょう。

歌を習いたい人歌を習いたい人
カンテを習ってみたいんです。でも楽譜もないし、スペイン語だし、何から始めたらいいのか分かりません。
池川池川
興味を持ってくれて、とても嬉しいです。先に答えを言いますね。カンテは、楽譜ではなく耳から始めます。

今日は、カンテを始めるときの順番と、最初につまずきやすいところをお話しします。

▼ 動画でも話しています

5つの順番と、よくある質問、つまずきやすい3つのポイントをお話ししています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。

なぜ、楽譜より先に「耳」なのか

図解:なぜ耳から始めるのか

フラメンコの歌は、昔から聞いて、まねして、受け継がれてきました。同じ歌でも、歌い手によって節回しが少しずつ違います。楽譜に書ききれない、その揺れこそが、フラメンコの歌の味なんですよね。

だから、まずはたくさん聞くこと。これがいちばんの近道です。

カンテを始める5つの順番

図解:始める5つの順番

1 好きな歌い手を1人決める

いろいろな人を少しずつ聞くより、ひとりの歌い手をじっくり聞くほうが、節回しが耳に残ります。「この人の声が好き」という気持ちで選んで大丈夫です。

2 歌う曲種を1つ決める

最初は、リズムがはっきりしていて明るめの曲種から始めると入りやすいと言われることが多いです。たとえばタンゴやアレグリアスのような曲ですね。いきなり重くて長い曲から始めると、少し大変かもしれません。

3 歌詞をカタカナで書き出す

スペイン語が分からなくても大丈夫。まずは音として覚えて、意味は日本語で一言だけメモしておきましょう。

4 リズムに乗せて歌ってみる

ここが大事なところです。メロディだけ覚えても、フラメンコの歌にはなりません。パルマ(手拍子)を打ちながら、どこで歌い始めて、どこで歌い終わるのかを体で覚えていきます。

5 自分の歌を録音して聞く

最初は恥ずかしいかもしれません。でも、お手本と並べて聞くと、「ここの伸ばし方が違う」と自分で気づけるようになります。

ある程度慣れてきたら、歌の先生に習ってみるのもおすすめです。カンテのクラスやワークショップは、思っているより身近にあります。

よくいただく3つの質問

図解:よくある3つの質問

歌を習いたい人歌を習いたい人
わたし、音痴なんです。それでもカンテは歌えるものでしょうか?

フラメンコの歌では、声がきれいかどうかより、リズムと言葉の乗せ方が大事にされます。最初から完璧な音程を目指さなくて大丈夫です。まずは、パルマに乗って最後まで歌い切ることを目標にしてみてください。

「楽譜がないと、どうやって覚えたらいいのか不安です」という質問もあります。初めは短く区切って覚えます。歌の最初の1行だけを何度も聞いてまねして、できたら次の1行。少しずつ広げていけば、ちゃんと1曲になります。

「もういい年なんですけど、今からでも遅くないでしょうか」という質問には、遅くありませんとお答えしています。フラメンコの歌は、人生の喜びや悲しみを歌うものです。重ねてきた年月は、むしろ歌の深みになります。

最初につまずきやすい3つのこと

図解:つまずきやすい3つ

1つ目は、最初から細かい揺れをまねしようとすること。かっこいいので、ついそこからまねしたくなります。でも、まずは「どこで歌い始めて、どこで伸ばして、どこで終わるのか」という大きな形を先に覚えるほうが、ずっと早く歌えるようになります。

2つ目は、いろいろな曲種に同時に手を出すこと。リズムの違いで頭が混乱してしまいます。1つの曲種で1曲歌い切れるまでは、浮気しないのがおすすめです。

3つ目は、歌うことだけ練習して、聞く時間が減ってしまうこと。歌えるようになるほど、聞く時間は大切になります。同じ歌い手の別の録音を聞き比べてみてください。同じ歌なのに、毎回少しずつ違う。それに気づけたら、もうカンテの入り口に立っています。

ここがポイント
ギターを弾く方は、自分でも少し歌ってみると、歌い手の気持ちが分かります。どこで息が苦しくなるのか、どこで伸ばしたいのか。それが分かると、伴奏の支え方がぐっと変わります。

今日から始めること

  • □ 好きな歌い手を1人決めた
  • □ 歌う曲種を1つ決めた
  • □ その歌い手の歌の、最初の1行だけまねしてみた
  • □ 歌詞をカタカナで書き出した
  • □ パルマに乗せて歌って、録音して聞いてみた

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同じところで止まる日の、
5分の進め方

ギター練習ノート「同じところで止まる日に」(PDF・1ページ)

ギター練習ノート「同じところで止まる日に」のPDF1ページ目

入っているもの

0〜1分 場所を決める つまずく所の少し前から、少し後まで録音

1〜3分 一つだけ変える 速さと指づかいを同時に変えない

3〜4分 前後とつなぐ 苦手な所の直前から、直後まで弾く

4〜5分 もう一度録音 止まる回数・音・力みのどれか一つを比べる

最初から弾き直す前に、止まる場所だけを取り出せます。「今日わかったこと」「次に試すこと」の記入欄つき。

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