ギター経験者がフラメンコを始めるとき|最初に見直したい3つのクセと「小エネ・小スペース」の考え方

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

ほかのギターを長くやってきた。だから、フラメンコギターも、すぐに弾けるようになるかも。

ところが、いざ始めてみると、思ったように鳴らない、フラメンコらしい音にならない。そんなことはありませんか。

ギターを始めた人ギターを始めた人
エレキギターを長くやってきたのに、フラメンコギターだと全然うまくいかないんです…
池川池川
それは経験者の方によく起きることです。経験があるからこそ出るクセを、先に知っておくと近道になりますよ。

今日は、ギターのレッスンで伝えているフラメンコギターで最初に見直したい3つのクセをお話しします。

▼ 動画でも話しています

レッスンでの様子をもとに、経験者が最初に見直したいポイントをお話ししています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。

経験者のほうが、実は教えるのが難しい

図解:経験者は意外と難しい

ギターの生徒さんは、大きく分けると2つのタイプです。ギターを全く触ったことがない人と、ギターは弾いたことがあるけれどフラメンコは初めての人。どちらが難しいかというと、意外と、経験者のほうが難しいんです。

経験者といっても、クラシック、ジャズ、エレキといろいろなジャンルがあって、構え方もそもそも違います。長年弾いてきた方ほど、そのジャンルでは当たり前だった動きが体に染みついています。エレキギターでは、指を斜めから押さえるのが自然な場合もあります。それは、そのジャンルに合った大切な弾き方です。ただ、フラメンコギターでは、少し見直したほうがいい点が出てきます。

ぼくが伝えたいことは、実はとてもシンプルです。無駄をなくすことに集約されます。

1つ目:左手の親指を出さない

図解:1 親指を出さない

まず、いちばん細かい話ですが、ぼくは親指がずっと出ているのがとても気になります。基本的に、フラメンコギターでは左手の親指を出さないようにします。ネックの真裏から支える形がいちばんいいかな、と思っています。クラシックギターでも、親指を出さないで弾けるときれいなので、近い考え方です。

もう1つ、離す必要のない指は離さないこと。小エネルギー・小スペースで弾く、という言い方で伝えています。これが根底にあると、押さえ方、弾き方が自然に変わってきます。

ここがポイント
あれもこれも言っているようですが、基本は「無駄をなくしましょう」です。

2つ目:斜めからではなく、真上から押さえる

図解:2 真上から押さえる

指を斜めから押さえるのではなく、真上から押さえます。そうすると、次の音への動きが小さくなり、無駄が減ります。

ギターを始めた人ギターを始めた人
右手の親指も、何か気をつけることはありますか?
池川池川
あります。たとえばエスコビージャのような場面でも、メロディはそれでいいとして、親指は基本的にアポヤンドで弾けるほうが、ぼくは好みです。メロディが浮き出てくるからです。

レッスンでは、5弦を弾いたあと、次に弦を移るとき、指を全部リセットしてしまうクセがあった、という例もよく見ます。一瞬だけアポヤンドはできていても、毎回リセットされてしまうわけです。次の弦に行くのが分かっているなら、そのまま指を置いておけば、動きが少なく済みます。

3つ目:せっかく鳴らした響きを消さない

図解:3 響きを消さない

ブレリアなどで、弾いたあとにすぐ指を離してしまうと、せっかく鳴った音が消えてしまいます。フラメンコはなるべく音を伸ばすんです。エレキギターは音が伸びすぎるとぼやけることがあるので、切るのが合うこともありますが、フラメンコやクラシックは生の楽器なので、鳴らした音は響かせます。

ベース音があって、上に細かいリズムがある、という立体的な響きにするには、「チカチカチカ」と軽く切ってしまうのではなく、音を伸ばして続けるイメージが役立ちます。ぼくの好みでは、気持ちよくてつい切ってしまうと、フラメンコの響きから少し離れやすいかな、と思っています。

この3つは、一事が万事で、ほかの曲でも同じです。左手の親指を出さない、アクセントを意識する、1弦までしっかり響かせる。この3つを見直してみると、クセがいろいろ見えてきますよ。

次の練習で確かめること

  • □ 左手の親指がネックの上に出ていないか確かめた
  • □ 離さなくていい指を、離さずに置いておけた
  • □ 指を真上から押さえて、次の音に移りやすいか試した
  • □ 鳴らした音をすぐ切らず、余韻を残して弾いた

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入っているもの

0〜1分 場所を決める つまずく所の少し前から、少し後まで録音

1〜3分 一つだけ変える 速さと指づかいを同時に変えない

3〜4分 前後とつなぐ 苦手な所の直前から、直後まで弾く

4〜5分 もう一度録音 止まる回数・音・力みのどれか一つを比べる

最初から弾き直す前に、止まる場所だけを取り出せます。「今日わかったこと」「次に試すこと」の記入欄つき。

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