ソフトクリームとコンパスの話——師匠に教わったフラメンコ演奏で一番大事なこと

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

今日は、ぼくが師匠に教わった言葉の中で、一番好きな表現をご紹介します。

「ソフトクリームとコーン」の話です。

フラメンコの話です。念のため(笑)。

この記事の目次

コンパスはコーン、演奏はソフトクリーム

フラメンコには「コンパス」というリズムの枠があります。

3拍子だったり、12拍だったり、曲種によって違うんですが、このコンパスという枠が、フラメンコの演奏における「土台」です。

ここで師匠が言ったのが、「コンパスはコーンだ」という話。

コーン(アイスクリームを乗せるあのとんがったやつ)が土台としてある。

そして、その上にソフトクリームが乗っている。

ソフトクリームって、コーンからちょっとはみ出てますよね。コーンに収まりきらないぐらい、こんもり乗っている。

それが豊かに見える。あの乗り方が美しい。

「枠に収まる」だけでは寂しい

逆に、コーンの中だけに収めようとしたらどうなるか。

コーンからはみ出ないように、ちんまりしたソフトクリームになってしまう。

それって、なんか寂しくないですか?

演奏も同じで、「コンパスを崩さないようにしよう」という気持ちが強すぎると、枠の中だけに収まった、こじんまりした演奏になってしまう。

コンパスを崩さないのは大前提。でも、その上にどれだけ「乗せるか」が音楽の豊かさになる。

「正確に弾く」は最低ラインで、その上の話が演奏の醍醐味だ——師匠はそう言いたかったんだと思います。

膨らませる感覚をどう育てるか

じゃあ、そのソフトクリームの「はみ出る感覚」ってどうやって育てるのか。

正直、これは言葉で説明するのが一番難しい部分です。

ただ、ひとつ言えることがあって——それは「引っ張る感覚」を持つことです。

踊り手やカンテ(歌)のテンションに対して、コンパスの範囲内でギリギリまで引っ張る。

その張力が、コーンからはみ出たソフトクリームを作り出すんだと思います。

メトロノームどおりに弾くだけが全てじゃない。盛り上がる瞬間にぐっと引っ張って、その反動でエネルギーが高まる——そういう感覚が、演奏の幅になっていく。

これ、言葉では教えられないんだけど

 

と言いながら、ぼく今さんざん言葉で説明してますね(笑)。

でも本当に、これは体験しないとわからない部分があります。

「なんかちょっと違う演奏になってきた」という瞬間が、確かにあって。

その瞬間を一緒に目指したいと思ってレッスンをやっています。

ギターを長年弾いてきた。でも一人で弾いているだけでいいのだろうか——そんな気持ちがある方は、まずぼくのメールセミナーを読んでみてください。全8通で正直にお伝えしています。

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