こんにちは!
フラメンコギター池川です。
ぼくには、忘れられない光景があります。
発表会の打ち上げで、お酒が少し入ったころ。こっそり、こう聞かれたんです。
「先生、実はわたし、コンパスの数え方、いまだに自信がないんです」
何年も習っている方が、です。
でもぼくは、笑えませんでした。聞けなかった気持ちが、痛いほどわかるからです。
「今さら聞けない」を、何年も抱えていませんか
レッスンは月に数回、時間は限られています。曲や振りを進めるだけで精一杯。
そこで「そもそもの質問」をするのは、勇気がいりますよね。
「今さら?って思われるかな」「みんなの時間を、わたしの質問で使っちゃ悪いな」。
ジャマーダって、そもそも何? コンパスは数えるもの? 感じるもの? 有名なアーティストは誰がいて、何から観たらいいの?
——聞きたいことがありすぎて、何を質問したらいいのかすら、わからない。
長年踊っていても、弾いていても、そういう方はたくさんいらっしゃいます。ぼくがYouTubeで解説動画を出し続けてきたのは、聞けない人の代わりに、先回りして答えたかったからです。
でもYouTubeは一方通行で、「あなたの、その疑問」にピンポイントで答えることは、どうしてもできませんでした。
今は、AIがあります。ChatGPTのような、話しかけると何でも答えてくれる相手です。同じ質問を10回しても、ため息ひとつつきません。夜中の2時でも付き合ってくれます。「そんなことも知らないの?」とは、絶対に言いません。
上達を決めるのは、レッスンの間の「6日間」
週1回レッスンに通っている方なら、1週間のうち6日間は、ひとりで練習しています。
長年教えてきて痛感するのは、上達を決めるのはレッスンの日ではなく、この6日間の過ごし方だということです。
ひとりの練習には、3つの迷いがあります。何をやるか。どうやるか。合っているのか。
この迷いがあると、人は結局、いつもの得意なところを繰り返して終わります。気持ちはいいけれど、上達はしない練習です。
上達する人としない人の差は、練習の量ではなく、練習の方向。そして疑問がひとつ解けると、練習の方向が変わります。コンパスの仕組みがわかった日から、同じ曲がまったく違って聴こえるんです。
AIは先生の代わりではなく、「練習の相棒」
先に正直に言うと、AIは、あなたの音や踊りをその場で見て直すことはできません。それは先生にしかできない仕事です。
だから役割分担です。疑問の解消と練習の設計はAIに。音とコンパスの感覚は、先生とのレッスンで。AIは相棒、先生は師匠です。
たとえば、こんな一文をAIに送るだけで、あなた専用の練習メニューが返ってきます。
あなたはベテランのフラメンコの先生です。踊り歴10年、いまアレグリアスを練習中。コンパスがよくわからず、振り付けもなかなか覚えられません。半年後の発表会で1曲通して踊りたい。週1回スタジオで1時間練習できます。練習メニューを組んでください。
スマホでLINEが使えれば、大丈夫。難しい設定はいりません。まずは「フラメンコを習っています。よろしくね」と挨拶して、長年しまいこんだあの疑問を、ひとつ聞いてみてください。お茶を一杯いれる間に解けたら、それがあなたとAIの記念日です。
▼ 動画でも話しています
「フラメンコにAIはアリかナシか」。ぼくの考えをYouTubeでも話しています。文章とあわせてどうぞ。
この続きを、教材にまとめました
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