こんにちは!フラメンコギター池川です。
毎日投稿のオンラインコミュニティ「フラメンコの学校」をやっています。
「どんな内容なのかよく分からない」「あやしい!」という方もいると思うので、1週間に一度、1つの記事をピックアップしてお届けしています。
今週はオペラシティでのレコーディングの様子を始め、今月末発売の「打てルン×エスコビージャ教材」のモニター募集と盛りだくさんの内容でした。
こちらからどうぞ!
この記事の目次
1週間ダイジェストまとめ
6/7(月) このコミュニティの楽しみ方
6/8(火) <北の大地で踊り伴奏奮闘記>シーズン4 ~踊り伴奏はじめました! 編~
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6/9(水) 打てルン教材、モニター募集します!
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6/10(木) レコーディングってどんな仕事?
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6/11(金) レコーディングはこうやって取り組もう!
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6/12(土) ギターとの自主練日記#4 by Maki
ピックアップ記事 6/11投稿「レコーディングはこうやって取り組もう!」
昨日のゲーム音楽のレコーディング無事終りました!
レコーディングまでの一連の流れと、もしレコーディングするならこれに気をつけよう!というテーマでお話します。
レコーディングまでの流れ
場所は東京・初台にあるオペラシティー。大抵ホールには「楽屋口」というのがあるのですが、通常建物の裏側にあるのでまずそこでよく迷います(笑)
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オペラシティーの場合は商業ビルの中を通って、地下1階へ進み、その奥に楽屋口がありました。
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警備員室へ行き、警備員に伝えてセキュリティの確認をしてもらって無事中へ。
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中のエレベーターで3階まで行くと、いきなり30人ぐらいの人たちが。レコーディング・エンジニアや関係者などが集まっていて、まさにレコーディングの真っ最中でした。
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「◯◯さん(今回レコーディングの話をくれた音楽事務所の担当者)はどちらですか?」と聞くと、一人の男性が奥の控室へ案内してくれました。そこで無事再会。
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ちょうどオーケストラの最後の曲のレコーディング中のようで「最近仕事はどうですか?」「ゲーム業界はバブリーですね〜」などと雑談していたのですが、その中で衝撃の事実が、、。
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「オペラシティってレコーディングスタジオがあるんですね?」とぼくが聞くと、「いえいえ、この大ホールでやるんですよ」と言うまさかのお返事!
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なんと大ホールでやるんかい!(笑)
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というわけで一気に緊張してきましたが、今さら逃げられるわけもないし覚悟を決めるしかない。
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まもなくすると、オーケストラのレコーディングが終わり、片付けをしている間にぼくも控え室をお借りして、最後の自主練習。
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10分ほど練習すると準備ができたようで、「池川さん、どうぞ」とまさに診察室で待つ患者の気持ち(笑)
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先ほどまで80人ほどのオーケストラが演奏していた場所になんと今度はぼく1人。
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あのパコ・デ・ルシアやジョン・マクラフリンなども演奏して見に行ったオペラシティの大ホールでぼくも演奏するなんて感慨深いものです。
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レコーディング・エンジニア3〜4人の方々にマイクのセッティングしてもらって、早速レコーディングがスタート!
ちなみにオーケストラの人たちはどうやってレコーディングしたかと言うと、みなさんもメトロノームに合わせて弾いていたようなので、ぼくもクリック音とオーケストラの音を同時に聴きながらの演奏です。
ぼくのパートは1分程度なので、まずは通して弾いてみて、こんな演奏でいいかを先方に確認してもらいます。
2回ほど演奏すると、先方からの指示で「もう少しオーケストラに寄せて弾けますか?」とのこと。うん、確かに今はクリック音に寄せて弾いているのでカチカチした演奏に聞こえたようで、今度はもっとオーケストラに寄せた方がいいみたい。
続けて3回目。
半分クリック音を聞きながら半分オーケストラの音を聞きつつ演奏。今度は良かったみたい。さらに指示が来ます。
後半の部分にギターがメロディーの部分があるんですが、今の状態だとオーケストラの音にギターが埋もれてしまうと言うことなので(確かに!)、ギターはコードでジャカジャカ弾くのはどうか?と言うこと。これが難しかった!
普通にフラメンコっぽく弾いてしまうとギターが前面に出すぎてオーケストラの音をかき消してしまうので、少し抑え気味で弾く必要があり、慣れるまで3〜4回レコーディングを繰り返しました。おかげで先方からのオッケーの返事!
トータル2時間のレコーディング予定でしたが無事30分程度で終えることができました。
終わったー!
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ぼくがレコーディングで気をつけていること。
さて、ここまで振り返って、ぼくがレコーディングで気をつけている事を最後にお伝えします。
アイデアを求められたらすぐに答えられる瞬発力。
事前に送られた楽譜と音源通りに弾いてみますが、それはあくまでそれはデモ(仮)の話。
現場にいる作曲者や編曲者は、実際の音を聞くうちに「ここはもっとこうしたら良いのでは」と言うアイデアが浮かびます。そのリクエストに対応できる事がとても大事です。
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今回では曲の後半はメロディー部分だけだったんですが、メロディーをやめてコードを弾いてほしいとのことでしたが、楽譜にはコードは書いていません。
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そこでパニックにならず、自分でコードが分かるようならササッと書いて、分からなかったら聞いて、と対応して弾くことが大切です。
今回は曲自体はそんなに難しくはなかったのですぐに対応できましたが、こういうこともあるんだなと思っておくと良いかと思います。
最終判断は先方に任せる
レコーディングの「沼」に落ちると、弾いても弾いても納得できない感覚に陥ります。1音が気になって何度も撮り直したり、、、個人でやる分には問題ないのですが、こういった大きなプロジェクトだと、時間がかかればかかるほどお金もかかります。かと言って間違えた音のまま放置するのは問題なので、そのバランスが大事だったりします。
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これすごく大事です。演奏した本人が「これでいいのかなぁ?」とモヤモヤすることもありますが、先方が「オッケーです!」と言ったらそれを信じること。その後で、ダラダラ引きずるのは精神衛生的にも良くないし、先方にも不安を与えます。
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先方がそれで良いと判断したらもうそれでオッケー。多少の音の揺れや間違いだったりもレコーディング・エンジニアが直してくれたりするので、よっぽど大きなミスをしなければOKにする。その割り切りが大事かな、と。
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ぼくは昔これができなくて、周りの状況(時間がかかればかかるほどお金がかかるにもかかわらず、自分の「もう一回お願いします!」を通そうとして何度も撮り直しをしたことがあり、今では反省しています。
というわけで
…というわけで今日はレコーディングに関するお話でした。なかなか機会もないかと思いますが、現場の裏側を知ってもらえればと思い書きました。何かしらの参考にしてもらえたら嬉しいです。
ちなみに今度は超有名な◯◯ホールでの演奏が決まりました。これまた緊張だけど楽しみ!
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長くなりましたが以上です。ではー!
PS.
フラメンコの学校ではこんな内容の記事を毎日投稿しています。他にも製作中の動画や教材の途中進行をリアルタイムにお届けしていますので、動画や教材の作り方に興味ある方も大歓迎です。
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