ギターで人に喜んでもらいながら収入とやりがいを手に入れたい方へ
フラメンコ伴奏ギタリストという生き方
この記事の目次
日本のフラメンコの現状
こんにちは、池川です。
ぼくはラテン歌手である父親の影響で6歳からフラメンコギターを弾きはじめ、1,000人以上のダンサーを伴奏し、年間200人以上にギターを教えてきました。
全国各地にフラメンコギターの魅力を伝えてきた一方で、練習生の皆さんには共通の悩みを抱えていることがわかりました。
それは「フラメンコってどうやって学んだらいいのか分からない」「近くに教えてくれる先生がいない」「一緒に楽しむ仲間がいない」というものです。
フラメンコギターの教室自体が少なく、ごくわずかなネットの情報、教材に頼らざるを得ない状況が続いています。近くで習える環境があればまだましで、それすらない方も多くいます。
「分からないことが分からない」まま、何年も何十年も過ぎてしまっているという方をこれまでたくさん見てきました。
一方、全国にはフラメンコ教室があります。
実は日本では、踊りを踊る人は多いのですが、それを伴奏できるギタリストがとにかく少ないんです。踊りの人口に比べると、とにかく圧倒的に数が足りてないんですね。
ぼくは学生時代に、
「池川さん、世の中にはいろんなジャンルのギタリストがいますけど、ギターで飯が食えるのはフラメンコだけなんですよ」
という言葉をきっかけにプロギタリストとしての人生が始まりました。
「どうやって学んだらいいのか分からない」「仲間がいない」というギター練習生。
「ギターで踊ってみたい」という踊り練習生。
それらを結びつけたいと思い、こんなものを作りました。
全国の伴奏ギタリストが一覧で分かるというものです。
特に地方では圧倒的にギタリストが足りていないので、レッスンやセミナー活動、教材制作に力を入れています。
「フラメンコらしくならない」と感じたら…
従来のフラメンコギター学習法は、楽譜を使うか、もしくは楽譜を使わずに先生が弾くのを見て真似るというスタイルがほとんどです。
いずれにせよ、一人で完結するソロ(独奏)スタイルが主です。
しかし、ニーニョ・リカルド、サビーカス、パコ・デ・ルシア、ビセンテ・アミーゴ、トマティートといった一流のフラメンコギタリスト達は、ソロが一流なのはもちろん、歌や踊りの伴奏ギタリストとしても一流です。
もちろんソロはソロの素晴らしさがあるし、ぼくも大好きなのですが、もし、
「なんだかフラメンコらしくならない」「リズムがよく分からない」「ラスゲアードの歯切れが悪い」
といった悩みを抱えているようでしたら、それは伴奏を経験することで答えが見えるケースが多々あります。
そう、フラメンコギター上達の秘訣は伴奏にあるのです。
本当に伴奏ってできるの?
「そうは言っても伴奏って難しいんじゃない?」と思われるかもしれません。
一見難しそうに思えるフラメンコ伴奏ですが、「相手のリズムを受け取る」「相手にリズムを伝える」というコミュニケーションに特化したものであればそれほど難しい技術は必要ありません。
逆に複雑なテクニックやリズムはコミュニケーションの妨げになる可能性があります。
なるべくシンプルに分かりやすく、相手に「伝える」「伝わる」ように弾くことがもっとも大切なことです。
フラメンコ伴奏ギタリストという生き方
一昔前に比べると、伴奏ギタリストが増えたものの、全国的にはまだ数が少ないのが現状です。
もっと各地にギタリストが増えれば、各地でフラメンコライブが実現し、それを見た人が、
「フラメンコって面白い!」「やってみようかな!」と思ってくれたら、フラメンコそのものの認知度が上がると信じています。
そのためにも伴奏ギタリストを各地に増やすことが不可欠だと思っています。
「自分の演奏で踊り手に踊ってもらってる!」
そんなフラメンコを通じた出会いや交流も大切にしています。
もしフラメンコ伴奏に興味がありましたら、こちらからお問い合わせください。
「私にできるの?」「話だけでも聞いてみたい」という方でもお気軽に連絡ください。
一緒に世界を作りましょう。
よろしくお願いします。
フラメンコギタリスト池川寿一
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