こんにちは!
フラメンコギター池川です。
レッスンをしていると、こんな声をよく聞きます。
「もう1年やってるのに、全然わかってる気がしなくて……」
わかります、その気持ち。でもぼくは毎回こう言います。
「それ、正常ですよ」と。
▼ 動画でも話しています
この記事のテーマに関連する内容を、YouTubeでも話しています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
1〜2年は「わからなくて当たり前」の時期
フラメンコギターって、実はかなり特殊な楽器です。
右手の奏法だけでラスゲアード、アルペジオ、ピカード、ゴルペ……と種類がたくさんある。
左手のコードも、クラシックギターやポップスとは違う押さえ方が多い。
さらにフラメンコ独特の「コンパス(リズム)」という概念がある。
これを1〜2年で全部わかろうとするのは、無理です(笑)。
むしろ「なんかわからないけど楽しい」という感覚のまま、続けることの方が大事。
わからないまま続けていると、ある日突然「あ、これってこういうことか」という瞬間が来ます。
5年目でやっと「輪郭」が見えてくる
ぼくの経験で言うと、5年目ぐらいから少しずつ全体像が見えてきた感じがありました。
「コンパスってこういうものか」「伴奏ってこういう役割なんだ」みたいな、ぼんやりした輪郭。
1〜2年のころは、その輪郭すら見えていませんでした。
でも、5年目に見えてきた輪郭があったのは、1〜2年のころに「わからないまま続けた」おかげだと今は思っています。
10年、15年でようやく「そういうことか」になる
さらに時間が経つと、また違う景色が見えてきます。
10年目ぐらいで「なんで踊り手さんがあの時あの顔をしたか」がわかるようになってきました。
15年ぐらいになると「あの師匠が言ってたことって、こういう意味だったのか」とか(笑)。
言葉より早く、体や感覚が先に理解していく感じ。
フラメンコってそういう楽器なんだと思います。
だから今、焦らなくていい
1〜2年でわからないのは、当たり前。
5年でやっと輪郭が見えてきて、10年・15年でようやく深みがわかってくる。
でもその旅が楽しいんですよね、これが。
「全然わかってない自分がいやだ」じゃなくて、「全然わかってないけど弾けるようになってきた、面白い」という感覚を大事にしてほしいなと思います。
今日より1年後、1年後より5年後——そのつもりで続けてみませんか。
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