VIVAフラ池川です。
今回はご質問をいただきました!
この記事の目次
ご質問「セカンドギターの役割って?」
「伴奏の際の、セカンド・ギターの役割の心得を教えてください。
先日ライブがあったのですが、
戸惑うばかりで、何をして良いのか正直困りました。
伴奏内容も網羅してないのもあり、お地蔵さん状態でした。
池川先生の経験において、何か助言がありましたら
ご教示頂けると嬉しいです。」
回答はこちら!
回答を動画でまとめてみました。こちらをどうぞ!
ファースト・ギター?セカンド・ギター?
フラメンコの舞台で複数のギタリストがいる場合、メインで弾くギタリストをファースト・ギター(またはファースト)、その隣で弾くギタリストのことをセカンド・ギター(またはセカンド)と呼びます。
セカンド・ギターの主な役割としては、
・(音量、音色共に)リズムを支える
・メロディーを入れて装飾する
の2つがあります。
ここでセカンド・ギターが気をつけるべき4つのポイントについてまとめてみました。
ポイント1 コード進行を合わせる
一口に曲種(フラメンコの曲の種類)と言っても、ギタリストによって、また、その場の感覚によって千差万別に変わります。
何も考えずに弾いてしまうと、ファーストギターが弾くコードとぶつかってしまう恐れがあるので、気をつけましょう。
コードの切り替わりそうな場所ではあえて弾かない、というのも手です。
ポイント2 ファルセータを合わせる
ファルセータはギタリストのメロディがメインのパート。ギタリストによってそのメロディは千差万別なので、セカンド・ギターは事前の心構えが必要です。
ファルセータへのアプローチは以下の3つです。
1.まったく同じように弾く
2.ファルセータのコードを覚えて、コードで伴奏する
3.自由にアドリブする
1はある程度、時間的にも精神的にも、実力的にも余裕がある時に取り組んでみましょう。ファーストギターのファルセータを学べる絶好のチャンスです。
難しい場合は、2のコード進行だけを押さえるのも手です。一気に音域が広がるのでおすすめです。
3はフラメンコのアドリブができるようでしたらやってみましょう。
ただし、ファーストギターによっては嫌がる可能性もあるので、「アドリブでメロディを乗せてもいいでしょうか?」などと事前に確認をしておいたほうが無難です。
ポイント3 エスコビージャを合わせる
エスコビージャとは踊り手の足技を見せるシーンのことです。ファルセータの時と同様、これもいくつかのポイントがあります。
1.ファーストギターと同じようにコードで伴奏
2.セカンドギターがアドリブでメロディを弾き、ファーストギターが伴奏
3.ファーストギターがアドリブでメロディを弾き、セカンドギターが伴奏
基本は1です。
たまに3へ移行することがありますが、基本的にコードでしっかり伴奏しましょう。
2を弾く場合もファルセータと同様、人によっては嫌がる可能性もあるので、事前に確認しましょう。
ポイント4 音量を合わせる
基本的にはファーストギターと同じぐらいか、少し控えめにしましょう。
ファーストギターより弾いてしまうと、ファーストギターが音量を落としたいのに、落としているのに気づけない場合があるからです。
「盛り上げるところは盛り上げる」「落とすところは徹底的に落とす」
というメリハリが無いと、テンションがダラダラしてしまうので注意が必要です。
まとめ
まだ一人で弾く経験が少ないギタリストにとって、セカンドとして入れるととても勉強できるのですが、「何を弾いたら分からない」状態だと、いるだけ状態になってしまったり、逆にファーストギターの邪魔をしてしまってしまうこともあります。
今回ご紹介したアプローチで、セカンド・ギターの役割の参考にしてもらえると嬉しいです。
それでは、これからもフラメンコを楽しんでいきましょう!
ではまたー!