※この記事はオンラインサロン「フラメンコの学校」に投稿した内容を一部抜粋してお届けしています。
あまりに暑いので自宅に小さなビニールプールをセットして、自作のウォータースライダーを作ったり、蛇口のホースで無理やり滝行っぽい遊びをしたら、見事に風邪を引きそうな池川です。
さて。
コロナの影響でフラメンコ界は
・タブラオが営業自粛。
・フラメンコ教室も自粛で先生も生徒もレッスンできない。
・バイレもカンテもギターもお互い会えずライブや練習ができない。
というなかなかヘビーな状況が続いています。
期待のワクチンも開発から実用まで1〜2年ぐらいかかると言われていますが、こんな時だからこそできる取り組みはないかなぁと考えて、数日前からオンラインサロンでいろいろと動いてきました。
話は変わって、ぼくは昨年末からフラメンコギタリスト養成塾という講座を開講しています。
「半年間でフラメンコの一通りの曲種を伴奏できるようにする」のを目標に、個人レッスンの他、踊り手を招いてグループ伴奏レッスンを定期的に開催しており、先月に修了試験を予定していたのですが、コロナが落ち着くまで当面延期になった、という状況。
そんな養成塾生がモチベーションを保って練習に取り組めて、さらに自粛続きでモヤモヤしているバイレ練習生の役に立てることは何かないかなぁと考えて、行き着いたのが「踊りに合ったギター伴奏曲(カラオケ音源)を作ってバイレ練習生に提供するのはどうか?」というアイディアでした。
よくあるフラメンコ教室のレッスンは、ソロコンパスのCDだったり、過去の発表会の録音、先生のパルマまたは口三味線で行われることがほとんどだと思います。
ソロコンパスCDの場合、一般的な構成を知るにはありがたいのですが、
・エスコビージャの速度が練習生には早すぎる
・歌振りが日本のスタンダードじゃないものが多い
・構成も微妙に違ったりするのでかゆいところに手が届かない
などの欠点を抱えていました。
そこで、フラメンコギタリスト養成塾生の協力の元、バイレ練習生が伴奏してほしいパート(エスコビージャなりファルセータなり)を教えてもらって、それを録音(または録画して)してデータを送るのはどうか?と考えました。
ギタリスト養成塾のメンバーにとっては伴奏技術を上げたり全国のバイレ練習生とのつながりができるチャンスですし、バイレ練習生にとっても(伴奏練習ギタリストではあるけど)「自分だけの音源が手に入る」「(構成の説明とか)ギタリストとコミュニケーションを取る訓練」というところに価値を見いだせてもらえれば、お互いWINWINかなぁと(*^^*)
・・・
実はこのアイディアは以前から考えていたのですが、同時に躊躇もしていました。
ここでは詳細は書きませんが(詳しくはサロンで確認してね)、ちょっとトラブルがあって計画が断念してしまったんです。
だけど「全都道府県にフラメンコ伴奏ギタリストを増やす」という目標に近づくためにもう一度挑戦することにしました。
早速サロンで「あなただけのギター伴奏カラオケ音源がほしいという方はいますか?」という方を先行募集したところ、早速全国から申し込みをいただきました。
養成塾生とマッチさせて、ほしい曲種とパートなどの詳細を聞いて、具体的に音源制作に進んでいる状況です。
コロナ後は「なんだか知らないけど、伴奏ギタリストが増えてる!」みたいな世界が作れればいいなーなんて密かに思っています。
もちろんこうやって考えられるのも、日々の生活の土台や健康があってのことですし、または医療従事者のおかげということはもちろんなのですが、今の状況を悲観しすぎず「今だからこそできること」に最大限にフォーカスすることが大事だなぁと思いました。
がんばります。よろしくお願いします。
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