こんにちは!
フラメンコギター池川です。
伴奏の練習をしていて、左手の進行を間違えた瞬間に、頭が真っ白になる。
気がつけば弾き直したり、止まってしまったり。そんな経験はありませんか。
ギターの生徒さん
池川今日は、伴奏のレッスンの記録をもとに、踊り手に好まれる伴奏の土台と、現場で何が起きるのかをお話しします。
▼ 動画でも話しています
伴奏のレッスンの様子を通して、止まらないための考え方をお話ししています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
まず見られるのは、コンパスが流れ続けているか

伴奏の練習を始めたばかりのときは、左手の進行を追うのに精いっぱいで、リズムがあやしくなりがちです。それはしょうがないことです。ぼくも最初はそうでした。
ただ、フィン・デ・フィエスタに限らず、フラメンコにはコンパスがずっと流れています。左手が迷ったとしても、右手だけは、その曲の速さとテンションにずっと合わせ続ける。これが伴奏の土台です。
左手が慣れてきたら、「あ、繰り返しだな」としれっと弾けるようになります。そこまでは、左手も右手もいっぱいいっぱいで当たり前です。
間違えてもいい。でも、止まらない、弾き直さない、見失わない。この3つを合言葉にして練習してみてください。
現場は、練習どおりにいかない

ブレリアのように、歌がいつ、何番目に来るか分からない曲は、実は練習しづらい曲です。踊り手さんも、いつ入ったらいいか分からない、という不確定要素があります。
だから教材では、あえて「最初の歌はこれ、踊るタイミングはここ」と、教科書的に決めて練習できる形にしました。でも現場では、歌の順番が違ったり、伸び縮みしたりするのが普通です。1番目に歌った歌が3番目に来る、ということもあります。
ギターの生徒さん
池川たとえば、リハーサルではここでジャマーダだったからと、こちらが弾き出してしまう。でも踊り手さんはまだジャマーダを出していない。こういうことは本当に起こります。ずっとコンパスを感じながら、相手の動きを聞いて、見て、反応する。それが伴奏の仕事です。
どんなボールが飛んできてもキャッチする

ちょっと乱暴な言い方をすると、歌い手さんは歌いたいように、踊り手さんは踊りたいように、自由にやりたいんです。ぼくたち伴奏者は、その下支えをする役目です。
どんなボールが飛んできても、パッとキャッチできるようにする。そのためにも、まずコンパスをしっかり土台にしておくこと。ジャマーダのタイミング、入り口、終わり、歌が終わるところ。それぞれに対応できるようになるのが、ぼくたちの腕の見せどころです。
日本とスペインの映像を見比べてみる

YouTubeで曲名とリズムの名前を検索すると、山のように映像が出てきます。スペインの舞台を参考にするのが正論ではあります。ただ、ぼくたちは日本で活動していて、合わせる相手の多くは日本の踊り手さんです。日本には日本の流れや構成があるので、できれば日本人が踊っている映像も探して、見比べてみると参考になります。
どちらが正解、ということではありません。ぼく個人は、両方に対応できたらいちばんいいと思っています。踊り手さんが気持ちよく踊れて、歌い手さんが気持ちよく歌える弾き方を、自分なりに探してみてください。
練習の方法としては、映像に合わせて自分ならどう弾くかを考えてカポを付けて弾いてみる。ずれたなと思っても、ブレリアの12拍は変わりません。左手が分からなければ、リズムだけを刻んでもいい勉強になります。教材の映像と、YouTubeの映像を行ったり来たりすると、ブレリアというリズムがどんどん体に入ってきます。
次の練習で確かめること
- □ 間違えても、止まらず最後まで弾き通した
- □ 右手のコンパスだけは、曲の速さに合わせ続けた
- □ ブレリアの映像を2つ以上見比べた
- □ 「自分ならどう弾くか」を1つ考えた
この記事の内容を、もっと深く
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