こんにちは。
池川です。
昨日開催した「フラメンコ・セッション講座〜ブレリアス編」のセミナー動画をオンラインアカデミー生に送りました。
アカデミー生は全国に及ぶため、セミナーに来た方には復習用に、来れなかった方には自習用&当日の雰囲気を楽しんでもらうために毎回セミナー風景をアップしています。
基本的にこちらのオンラインアカデミーでは
1)「400本のレッスン動画」で学ぶ
2)「フラメンコ・セッション講座」に参加して周りと合わせる
この2つを軸に考えているのですが、遠方に住まわれている方はなかなか参加するのが難しい…。
なるべく講座に参加している方との格差が生まないようにしたいので、今後は「フラメンコ・セッション講座を全国各地で開催すること」を目指しています。
フラメンコの世界では「ペーニャ」と呼ばれる、いろいろな教室から踊りたい人、歌いたい人、弾きたい人が集まっては交流したりお披露目したりする会があるのですが、ここで一つ困った問題があります。
それは、そこで披露される踊り/歌/ギターは、実際にその場で見てみないと(聴いてみないと)「どんな構成で、どんな歌が歌われるか分からない」というものです。
ジャズの世界では「スタンダード曲」というメロディもコードも構成も決まったモノがあります。演る曲が決まれば、すぐにでも合わせることができるわけですね。
しかし、フラメンコには「スタンダード曲」がなく、例えば「アレグリアス(フラメンコの曲種)を踊ります」と踊り手が言った場合、どんな構成で、どれぐらいの長さなのかは合わせてみないと分からないんです。
さらに同時進行的に歌い手はどんな歌を歌うのか決まってるわけではないので、歌を歌った瞬間に「ああ、このメロディね」と瞬時に判断して伴奏する必要があります。つまり、練習会の場合、曲が成立するかどうかは基本的に歌い手やギタリストの力量に委ねられてしまうのです。
当日、その場のぶっつけで合わせるってかなりハードルが高いですよね。
「じゃあ、事前に練習してきた内容を、当日合わせる流れにしたらどう?」と思って作ったのがフラメンコ・セッション講座です。
「◯月◯日の講座ではタンゴスをみんなで合わせよう!」と決まっていたら、サイト内の動画を元に、それぞれが練習してくるので、当日、「あれ?これどういう踊りなの?」「何の歌なの?」といったことが起こりません。予め踊られる/歌われる/弾かれるものを事前に知ることができれば、当日「何が来るかわからない問題」を解決することができるはず、と考えました。
もちろん、フラメンコにはいろいろなスタイルがあり、一概にこうとは言い切れない部分はあるのですが、まずは「ベースとなる1パターンを知る」ことが大事で、それこそが最短でフラメンコでコミュニケーションを取る第一歩なんじゃないかと思っています。
【次回開催情報】
動画で事前に学んで、月1回の練習会で合わせるフラメンコ・セッション講座。次回開催は3月17日(日)、取り組む曲はフラメンコの人気曲の一つ「ファンダンゴス・デ・ウェルバ」です。
2時間かけて、叩いて、歌って、弾いて、踊って、合わせます。
「フラメンコに興味あるけど、何から手を付けたらいいのかわからない方」「フラメンコ長年やってるけど、伸び悩みや行き詰まりを感じている方」「単にどんなのか興味ある方」大歓迎です。こちらからどうぞ。
ではまたー!