こんにちは、フラメンコギター池川です。
2020年4月に「Flamenco2030」というサイトが立ち上がりました。
これは何かというと、コロナ渦で大打撃を受けたフラメンコ界が逆境の中少しでも前に進もうと、有志が集まって立ち上がって出来たライブやイベント情報を載せたポータルサイトです。
これが凄いなと思っていて。立ち上げた方々ってすごいな・・・と感心しっぱなしだったので書きます。
ちなみにぼくも、これができてからいろいろなライブやアーティストを紹介するようになりました。最高だと思います。
この記事の目次
2本の柱
まず、『Flamenco2030』の活動には、復興のための2本の大きな柱があります。
1.「第1回フラメンコWebフェスティバル」
2.「未来を創るアイデア広場」
フラメンコWebフェスティバルって?
フラメンコのソロ・パフォーマンス(踊り、歌、楽器演奏など)の投稿映像に、視聴者が投票するというコンテスト方式のお祭りです。
日本のフラメンコ活性の場というと日本フラメンコ協会があります。
日本のフラメンコの普及と発展を目指して1990年に設立された一般社団法人で、主なイベントとして春の「アニフェリア」と夏の「新人公演」があります。
アニフェリアはどちらかというと練習生や愛好家に開かれた内容で、名前にフェリア(=お祭り)がつくように、「フラメンコって楽しい!」が全面に出たイベントで、新人公演はどちらかと言うとプロを目指したい(プロとして認められたい、自信をつけたいなど)といったプロの登竜門的な存在です。
どちらも毎年開催されているイベントですが、今年はコロナの影響もありまさかの中止。
タブラオ(フラメンコのショーを見せる店)を始めとする飲食店自体も営業自粛や閉店を余儀なくされている状況ですが、そんな逆境の中少しでも前に進もうと、有志が集まって立ち上がったのがポータルサイト「Flamenco2030」であり、この「第一回フラメンコWebフェスティバル」というわけです。
何がすごいの?
何がすごいって、今の時代ということもあり、ネットメディアを駆使しているところです。
プロ・愛好家問わず投稿された動画を閲覧して、自由に投票できるシステム。
すべてが可視化出来るありそうでなかったオープンな仕組みを作るのって本当にすごいなと思いました。
投票は明後日0時まで
ちょうど動画募集のエントリーが終わり、投票受付中という状況です(締切は明後日30日まで)。
「動画はちょっと…」という方でも、投稿型のフェスティバルだととても敷居が低い。
しかもフラメンコが上手とかヘタだけではなく「面白い!」「かわいい!」「なんだか感動した!」といったエンターテイメント評価があるのもいいな、と。
ちなみにぼくもこっそりエントリーしているので探してみてください。
未来を創るアイデア広場って?
Flamenco2030のもう一つの柱が「未来を作るアイデア広場」です。
日本にはフラメンコ愛好家が5万人ほどおり、フラメンコ教室の数で言えば、本場スペインを超えて世界一の数があると言われています。
それだけ人口がいるにも関わらず、実は横の繋がりってあまりなくて・・・。
ぼくも地方の練習生の方と話していると「もっとこうなったらいいと思うんです」といろいろなアイディアを話してくれたりすることがよくあるんですが、たぶん人それぞれいろいろな想いや意見を持ってると思うんですね。
それをオープンな語り場として作ったのがすごい。
ただちょっと残念なのは、ちょっと投稿しにくいビジュアルやデザイン設計になっているので、もう少し改善できると、もっと見てもらえて意見も活発になるような気がしています。
出来たばかりのサイトなのでまだアイディアは少なめですし、個人的にはめちゃくちゃ応援しているので、折を見てぼくも投稿していこうと思っています。
まとめ
ということで、思ったことをそのまま書きました。
今すぐ、ではなく10年先を見据えているのが、すごいなと思いました。
ということで、ぼくも注目してきますので、まずはフラメンコWebフェスティバルの動画を見て、いいなーと思ったら一票入れてみてください!よろしくお願いします!
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