こんにちは!
フラメンコギター池川です。
フラメンコギターらしい、力強い連打の音。その代表的な技のひとつがアルサプーアです。親指のアップ(上向きに弾く動き)を使います。
ギターの生徒さん
池川今日は、レッスンでお伝えしているアルサプーアの練習の順番と、ぼくが大事にしている親指の感覚をお話しします。
▼ 動画でも話しています
実際のレッスンで、右手だけの練習から左手を混ぜるまでを順番にやっています。再生しながら読んでも、先に見てからでも大丈夫です。記事はこの下に続きます。
アルサプーアが難しい本当の理由

アルサプーアというと、親指の動きばかりに目が行きがちです。でも先に言ってしまうと、難しいのは右手の動きだけではありません。
実際の曲では、左手のスラー(弦をはじかずに左手で音を出す技)と組み合わさって、はじめて効果を発揮します。アレグリアスなどでも、アルサプーアとスラーがセットで出てくることが多いですよね。この右手と左手の絡みが、地味に難しいんです。
まず右手だけを練習して、確実にできるようになってから左手を組み合わせる。このステップを飛ばさないことが近道です。
まずは右手だけ

1本の弦の上で、まず3つの動きから始めます。
- 親指のダウン
- 親指のアップ
- もう一度ダウン
ぼくはこの動きを、刀の居合抜きのようにイメージしています。さやに収まった状態から、すっと抜いて、またさやに戻る。同じ弦から始まって、同じ弦で終わります。
地味に難しいのが、最後のアポヤンド(弾いた指を隣の弦に寄りかからせる弾き方)です。ここが抜けたり、カチッと引っかかったりしやすいので、丁寧に。
3つが安定したら、数を増やしていきます。一気に難しくなりますが、焦らずに。1回1回、ちゃんとアポヤンドできているかを確かめながら進めます。
親指は「はさむ」感覚で

右手で気をつけたいことがいくつかあります。
- 親指の先だけでぐにぐに動かさない
- 親指の根元から動かす
- 手首を大きく回す動きは、ぼくはあまり使わない
少し抽象的ですが、ぼくは弦を「はさむ」感覚を持っています。親指と人差し指のあいだで、ぐーっと寄りかかるような、常に一定の圧がかかっている感じです。この「ぐっと寄りかかる」感覚がつかめると、音の粒がそろってきます。
左手を混ぜていく

右手だけが安定したら、いよいよ左手を混ぜます。
- まずは左手のスラーを1つだけ混ぜる
- 音の大きさと間隔が全部均等になるように
- 慣れたら、使う弦を順番に移していく練習もおすすめ
左手のスラーが甘いと、音がぶつかったり、かすれたりして音に出やすいので、気づきやすい練習です。そんなときは、左手の指を気持ち立ててみると、しゃりしゃりした音がすっきりすることがあります。
ギターの生徒さんそうなんです。右手だけの練習が、すべての土台になります。ここが揺れると、ほかも安定しにくいんです。土台ができてから曲に応用していくと、右手と左手がどんどんリンクしていきます。
力を抜いて、テレビを見ながら遊ぶような感覚でやるくらいがちょうどいいですよ。
アルサプーアの練習チェック
- □ 右手だけで「ダウン・アップ・ダウン」が安定した
- □ 最後のアポヤンドが毎回できている
- □ 親指の根元から動かせている
- □ 左手のスラーを1つ混ぜても、音の粒がそろっている
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