フラメンコギターを3回やめかけた話。挫折だらけのぼくが今も弾き続けている理由

こんにちは!

フラメンコギター池川です。

今日はちょっと恥ずかしい話をします。

普段はレッスンで「こうやるといいですよ〜」なんて偉そうに言ってるぼくですが、
実はフラメンコギターを本気でやめようと思ったことが、少なくとも3回あります。

3回ですよ、3回。
「石の上にも三年」どころか「石の上から三回転げ落ちた」みたいな話です。

今日はその挫折の記録を、包み隠さず書いてみようと思います。

この記事の目次

挫折その1:右手が全然言うことを聞かない

鈴木健一ブログ - h2_3_rasgueado

フラメンコギターを始めたばかりの頃。
ぼくはとにかくラスゲアード(かき鳴らし)に憧れていました。

スペインのギタリストがバーッと弾くあの音。
カッコいい。あれがやりたい。

でも、実際にやってみると……

「バシャッ」

なんだこの音。洗濯物を叩いてるみたいな音しか出ない。

YouTubeで見よう見まねでやっても、指がバラバラ。
右手の指が独立して動かないんです。

「ぼくには才能がないのかもしれない」

今思えば、始めたばかりで才能もなにもないんですけど、
当時は本気でそう思って、ギターケースを閉じたまま1ヶ月くらい放置した時期がありました。

挫折その2:スペインで打ちのめされる

その後なんとか練習を再開して、少しずつ弾けるようになってきた頃。
ぼくは意気揚々とスペインに渡りました。

「本場で学べばもっとうまくなれる!」

……と思ったんですが、現実は甘くなかった。

現地のレッスンでは、先生が弾くフレーズがまったく聴き取れない。
周りのスペイン人の生徒たちは、リズムが体に染み込んでいるから最初から違う。

ぼくだけが明らかに「異質」でした。

夜、宿に帰って一人でギターを弾いていたら、
なんだか急に虚しくなって、「日本に帰ってサラリーマンになろうかな」と真剣に考えたことがあります。

異国の地で一人、ギターを抱えて途方に暮れる。
映画だったら絵になるシーンかもしれませんが、当事者はただただ辛いだけでした。

挫折その3:帰国後、誰にも求められていない現実

スペインから帰国して、いざ日本で活動しようとした頃。
これが一番キツかったかもしれません。

ライブをやっても、お客さんは数人。
しかもその数人のうち半分は友達。

「フラメンコギター?ああ、情熱大陸みたいなやつ?」

……いや、それ違うジャンルなんですけど、
訂正する気力すらなくなるくらい、フラメンコギターの認知度の壁は高かった。

スペインで必死に学んだことが、日本では全然伝わらない。
「ぼくがやってることって、誰かの役に立ってるのかな」

この時期は正直、ギターを弾くこと自体がしんどかったです。

それでもやめなかった、たった一つの理由

じゃあなんで今もフラメンコギターを弾いているのか。

カッコいい理由があればいいんですけど、ぼくの場合はすごくシンプルで……

「やめたあと、何をすればいいかわからなかった」

これだけです(笑)。

いや、本当にそうなんです。
フラメンコギター以外に、ぼくが人生を賭けたいと思えるものが見つからなかった。

逆に言えば、どんなに辛くても「やめたい」とは思っても「嫌い」にはならなかった

ラスゲアードがうまく鳴った瞬間の快感。
コンパス(リズム)がピタッとハマった時の気持ちよさ。
たまーに、本当にたまーに、「今の演奏よかったよ」と言ってもらえた時の嬉しさ。

そういう小さな「好き」の破片が、挫折のたびにぼくを引き戻してくれました。

挫折は「ダメだった証拠」じゃなく「本気だった証拠」

今になって思うのは、挫折するのは本気で取り組んでいる人だけだということ。

適当にやっている人は挫折しません。
だって、うまくいかなくても「まあいいか」で済むから。

「自分には向いていないかも」と悩んだことがある人。
「もうやめようかな」とギターケースを閉じたことがある人。

それは、あなたがフラメンコギターに本気だった証拠です。

ぼくはそう思っています。
だって、ぼく自身がそうだったから。

完璧じゃなくていい。また開ければいい。

ギターケースを閉じてしまう日があっても、大丈夫。
また開ければいいんです。

1ヶ月でも、半年でも、1年でも。
ギターはいつでも待っていてくれます。

ぼくだって、3回閉じて3回開けた人間です。
4回目があるかもしれない(笑)。
でもきっと、また開けると思います。

もし今「フラメンコギター、続けていいのかな」と迷っている方がいたら、
挫折3回のぼくが言います。

続けていいです。むしろ、続けてください。

あなたの「好き」は、本物ですから。

……と、珍しく真面目なことを書いてしまいました。
次回はもうちょっと軽い話にしますね(笑)。

ちなみに、ぼくのこうした経験をもとに
「会社員をしながらでもフラメンコギターで活動できる方法」をまとめたメールセミナーがあります。
挫折しかけた人にこそ読んでほしい内容です。

 

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