こんにちは!
フラメンコギター池川です。

先日、オンラインレッスンである生徒さんとこんなやり取りがありました。
「レパートリーがもう少し増えてから、伴奏に行きたいんです」
うん、うん。めちゃくちゃ分かる。ぼくも昔まったく同じことを思ってました。
セビジャーナスだけじゃ恥ずかしいし、もう何曲か弾けるようになってからじゃないと……って。
でもね、あるとき気づいたんです。
「ある程度弾けるようになったら」の「ある程度」って、永遠に来ないということに。
この記事の目次
「ある程度」という名のゴールのないマラソン

フラメンコって、曲種がめちゃくちゃ多いんですよね。セビジャーナス、ガロティン、タンゴ・デ・マラガ、ティエント、ファンダンゴ、ソレア、ブレリア……挙げ出したらキリがありません。
で、「ある程度弾けるようになってから伴奏に行こう」と思っている人は、心のどこかでこう思っています。
「全部できるようになってから行かなきゃ」
いや、それ、一生かかりますから。
ぼくだって全曲種を完璧に弾けるかと聞かれたら、いまだに「うーん」ってなります(笑)。プロのギタリストでさえそうなんだから、まして趣味でやっている人が「全部できてから」なんて言い始めたら、もうそれは引退宣言と同じです。
冗談みたいですけど、これ、本当によくあるパターンなんですよ。
先に「相手」を見つけるという逆転の発想

じゃあどうすればいいのか。
ぼくがおすすめしているのは、先に伴奏に協力してくれる人を見つけることです。
「えっ、まだ弾けないのに?」と思いますよね。そう、弾けないのに、です。
なぜかというと、相手を先に見つけることで初めて「何を練習すべきか」が明確になるからです。
たとえば、ある踊り手さんが「今ガロティンを練習中です」と言ったら、もうガロティンだけ集中して練習すればいいわけです。逆に、ぼくたちが一生懸命ガロティンを練習したのに、いざ相手を探してみたら「いや、ガロティンは踊れません。タンゴ・デ・マラガなら……」なんて言われたら、また振り出しに戻ってしまう。
これ、めちゃくちゃ効率悪いですよね。
だから順番が大事なんです。先に相手を見つけて、相手が踊れる曲を聞いてから、その曲にフォーカスする。たったこれだけで、練習の効率が劇的に変わります。
セビジャーナス1曲だけでも立派な「伴奏デビュー」

「でも、セビジャーナスしか弾けないんですけど……」
いいじゃないですか、セビジャーナス。
フラメンコの世界では、セビジャーナスはご挨拶代わりの曲です。初めましての教室、初めましての愛好家の集まり、どこに行っても最初はセビジャーナスから始まります。
つまり、セビジャーナスが弾けるということは、それだけで「どこにでも行ける切符」を持っているということ。
セビジャーナスだけ。あるいはセビジャーナスともう1曲。それだけのミニマムな形で、まずは練習会を始めてみる。完璧じゃなくていい。間違えてもいい。止まらなければOK。
これがぼくのおすすめする「最初の一歩」です。
「3ヶ月後に合わせましょう」が魔法の言葉になる

先日のレッスンで、その生徒さんにこんな提案をしました。
「まず、協力してくれそうな踊り手さんを探しましょう。見つかったら、その人が踊れる曲を聞いて、3〜4ヶ月後に1回合わせてみませんかって、ふわっと約束するだけでいいですよ」
すると、最初は「レパートリーが増えてから……」と言っていた生徒さんの目がパッと変わったんです。
「だったらいいかなって思います」
そこからが早かった。実は歌を習っている友人がいて、その人とも「合わせてみたいね」という話が出てきて、さらには年末のフィエスタにギターを持って参加するという目標まで生まれました。
ぼくはもう見てて嬉しくて、口から心臓が出そうでした(いや、それは緊張の時に使う表現か)。
ともかく、「3ヶ月後に合わせましょう」という、たったそれだけの約束が、練習のモチベーションをガラッと変えてしまったわけです。具体的な期限と相手がいるだけで、人はこんなにも動き出せるんだなと、ぼく自身も改めて実感しました。
一人で弾き続けても「伴奏力」は育たない

厳しいことを言うようですが、一人で練習を続けていても、伴奏のスキルは伸びません。
伴奏って、相手がいて初めて成り立つものなんですよね。踊り手さんの呼吸に合わせる、歌い手さんのテンポに寄り添う、予想外のジャマーダに対応する。こういう力は、教科書や動画をいくら見ても身につかない。実際に誰かと合わせて、冷や汗をかいて、失敗して、それでも止まらずに弾き続ける——その経験の中でしか育たないものです。
だからこそ、「まず相手を見つける」「曲を絞る」「期限を決める」。この3ステップが大事なんです。
ギターを長年弾いてきた。テクニックもそれなりにある。でも一人で弾いているだけでいいのだろうか——そんな気持ちが少しでもある方は、まずはぼくのメールセミナーを読んでみてください。
伴奏ギタリストとして一歩を踏み出すために、ぼくが実際にやってきたこと、生徒さんたちと実践していることを、全8通で正直にお伝えしています。
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