こんにちは!
フラメンコギター池川です。
「フラメンコやるなら、やっぱりスペインに行かないとダメですか?」
これ、もう何百回聞かれたかわかりません。
体験レッスンでも、飲み会でも、SNSのDMでも。
フラメンコギターをやっていると、必ずぶつかるこの問題。
今日は、この永遠のテーマについて、ぼくなりの考えをお話しします。
この記事の目次
「スペインに行けば上手くなる」は本当か?
結論から言うと、スペインに行くだけでは上手くなりません。
身も蓋もないですね(笑)。
でもこれは事実です。スペインの空気を吸ったからといって、急にラスゲアードがキレキレになるわけがない。
実際、スペインに何年も住んでいたけど、あまり弾けるようにならなかった…という話も、残念ながら耳にします。
逆に、日本にいながらプロレベルまで到達した人もたくさんいます。
つまり、場所そのものが技術を与えてくれるわけではないということですね。
じゃあスペイン留学に意味はないのか?
いえ、そうは言っていません。
スペイン留学には、日本では絶対に得られないものがあります。
それは「フラメンコが日常にある環境」です。
- バルで当たり前のようにカンテ(歌)が聞こえてくる
- 踊り手がそこらへんで練習している
- ギタリスト同士が集まって、深夜まで弾き合う
- フィエスタ(宴)の中で、音楽が生まれる瞬間に立ち会える
この空気感は、YouTubeでは絶対に伝わりません。
フラメンコって、譜面に書ける情報だけでできている音楽じゃないんです。
リズムの「揺れ」や、歌い手との「間合い」、その場の空気で変わる即興性。
そういう「言語化できない何か」を全身で浴びられるのが、スペインという場所の最大の価値です。
ぼく自身の話をすると…
正直に告白すると、ぼくは長期のスペイン留学をしていません。
短期で行ったことは何度かあります。
でも、いわゆる「何年も住んで修行しました」というタイプではないんです。
これ、フラメンコギタリストとしてはコンプレックスだった時期もあります。
「スペインに住んでたんですか?」と聞かれて、「いえ、短期で…」と答えるときの、あのちょっとした気まずさ(笑)。
でもね、今は思うんです。
行かなかったからこそ、見えたものもあると。
日本にいながらフラメンコを学ぶって、実はものすごく工夫が必要です。
情報を自分で取りに行く力、限られた環境で最大限に吸収する力。
そしてなにより、「ここにいてもフラメンコはできる」という信念。
この経験があるからこそ、日本でフラメンコを始める生徒さんの気持ちが、ぼくにはよくわかるんです。
2026年、留学しなくてもできることが増えすぎた
ぼくがフラメンコを始めた頃と比べると、今の環境は革命的に恵まれています。
- YouTubeでスペインの一流ギタリストの演奏が無料で見られる
- オンラインレッスンでスペイン在住の先生に直接習える
- 楽譜・タブ譜がネットで手に入る
- SNSでスペインのアーティストと直接つながれる
昔は「スペインに行かないと手に入らない情報」が山ほどありました。
でも今は、その多くが自宅にいながらアクセスできます。
もちろん、画面越しでは伝わらないものもあります。
でも、「留学しないと話にならない」という時代は、もう終わったとぼくは思っています。
それでも「行きたい」なら、全力で応援する
ここまで読んで、「じゃあ行かなくていいんだ」と安心した人もいるかもしれません。
でもね、もしあなたの心の中に「スペインに行ってみたい」という気持ちがあるなら、ぼくは全力で背中を押します。
だって、行きたいという気持ちそのものが、すでにフラメンコへの愛じゃないですか。
留学が「必要か不要か」という議論は、実はあまり意味がないんです。
大事なのは、自分がどうしたいか。
行ける環境があって、行きたい気持ちがあるなら、行けばいい。
行けない環境でも、やりたい気持ちがあるなら、今いる場所で全力でやればいい。
どちらの道を選んでも、フラメンコはちゃんと応えてくれます。
ぼくの結論
スペイン留学は「必要か?」と聞かれたら、ぼくの答えはこうです。
「必ずしも必要ではない。でも、行ったら人生が変わる可能性はある」
そして、行かなくても人生を変えることはできます。
ぼく自身がその証拠…と言うとカッコつけすぎですね(笑)。
まだまだ道の途中です。
でも一つだけ確かなのは、フラメンコは場所じゃなくて、気持ちで弾くものだということ。
スペインにいても、日本にいても、あなたの指先から出る音が本物なら、それがフラメンコです。
今いる場所で、今できることを、一歩ずつ。
一緒にやっていきましょう。
ちなみに、「日本にいながら本格的なフラメンコギターを身につけたい」という方のために、ぼくはメールセミナーを用意しています。週末だけの練習でも、しっかりとフラメンコの土台が作れる内容です。スペインに行く前の準備としても、行かない選択をした人の道しるべとしても、きっと役に立つはずです。
























